表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/699

第172毛 フェイタス

景色が変わる。


シ「…聞いてはいたが、まさに一瞬だな」


エ「転移がもたつくと『転移酔い』等の症状にも繋がるので、特に大規模ポタールは、精度が抜群です」


シ「なるほど」


エ「さぁ着きました。バンテリン共和国です」


ネイチャー王国とは異なり、工業都市のような印象をシゲルは受ける。


シ「王国は、私のセカイでいう『ヨーロッパ』のような、歴史的建造物が溢れる街に見えたが、こちらは、活気の具合が王国とは少し違うな」


エ「勇者様のおセカイでも、似た雰囲気の街や国があるのですね。確かに、バンテリン共和国はネイチャー王国とは趣が異なるかと」


パ「アタシはたまにしか来ないけど、こう、肉体派!!って感じの人が多いよ。シゲルや、ボールドさん、まぁラックスもそうか。そんなムキムキな人たちが、意外と繊細な仕事をしてたりするの」


シ「ほう」



街中を歩く一行。


シ「さて、ひとまず宿の確保…おや」


道の端々に、年端のいかない子どもたちが大きな荷物を抱え、立っている。中には、小さな露店のようなモノを営んでいる者もいた。


エ「勇者様、この通りは、孤児や、難民の方々が主に商売をされています」


シ「なるほど」


エ「基本的に、物心がつけば、商売を認めているのが、この国です。受け入れはするけど、自分の身は自分で何とかする、が、この国の方針でもあります。ただし、居住場所や医療は、様々な事情を鑑みて無償または格安で提供するなど、あくまで『生きていくためのサポート』は欠かさない国です」


シ「良い意味で、力がつくな」


エ「はい。この通りは別名「フェイタストリート」と呼ばれており、そんな、生活力を身に着けようと働く方々で成り立っているのです」


シ「ますますサポートがありそうな場所だな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ