第167毛 担当
シ「ふむ…その、事象?とはどんなものがある??」
ヨ「はい。例えば…」
ボタニスト「ご歓談中失礼致します」
ヨ「!!」
パ「あ、ボタニストさん」
ボタ「どうも。勇者様、報告がございます」
シ「お聴きします」
ボタ「もしかしたら、先程までの会話にも繋がるかもしれませんが、カーラ氏とリン氏の元へ、とある人物から接触がありました」
ヨ「!! そ、それは…」
ボタ「はい。おそらく『コーデルワイス』と名乗る者です」
シ「ちょうど今、話題に上がっていました」
ボタ「なるほど。やはり誰かのお知り合いでしたか」
ヨ「…あ…」
ボタ「おや今日も何かありますか黒猫さん?」
ヨ「あ…はい…ええと、知り合いなのは、私です…」
ボタ「………なるほど…お話しを伺っても?」
ヨ「はい」
ボー「なんか兄ちゃんもいきなり出たな。とりあえず、俺からも話すぜ」
…………………………
ボタ「情報提供ありがとうございます。おおむね、行動心理は分かりました」
ヨ「あの…カーラとリンは…??」
ボタ「ああ。無事ですよ。いくつか質問をされたようですが、本人達はよく覚えていませんでした。隠しているのではなく、記憶を『消去』か『塗り替え』られていましたね。ただ、『怒ってはいなかった』『ワイス様に黙って行動していたのに』とは話してました」
パ「ってことは、普通だったら怒られていたのかな??」
シャ「…まぁ、無断で暴行を繰り返していたわけですし…」
パ「確かにね」
ボタ「では、また動きがあり次第、適時報告致します」
シ「あ、すみません」
ボタ「はい?」
シ「我々、そろそろマカイへ向け出発予定でして。この国を離れる事になりそうです」
ボタ「なるほど分かりました。問題ありません」
シ「と、いうと??」
ボタ「基本的に我々はどこにでも行けます。少々面倒ではありますが『マカイ』や『テンカイ』へもね」
シ「そうなのですね」
ボタ「では失礼」
シ「すみませんもうひとつだけ」
ボタ「はい」
シ「最近、私の見間違えでなければ、貴殿お一人が私達のもとへ来てくれているようですが…」
ボタ「ああ。お察しの通り、貴方がたの担当になりました。よろしく」
シ「やはりそうでしたか。はい、よろしくお願い致します」
ボタ「では失礼」




