第159毛 エクステ
一連の件が終わり、マカイに向けた長旅の準備を進めるシゲル達一行。
その最中、アーデランスがシゲル達を城へ呼び出す。
アーデランス「私も一緒に行きたいですわ!!」
ゴウモウ「気持ちは分かるが、何度も言うように、お前は一国の姫だ。我慢しなさい」
ア「私も一緒に行きたいですわ!!」
ゴ「…全くこの子は………」
パ「アハハ……さすがに、お姫様を連れ回すのは、ね…」
シャ「どうも、先日のスカルプ様の件、そしてヨルとウィッグさん達の件で、全く関われなかった事が悔しいようですね」
シ「ふむ……とはいえ、やはり危険な旅になるからな………お父上、ゴウモウ王の言うように、モウし訳な」
ア「私も一緒に行きたいですわ!!」
ヨ「………(それしか言わなくなってる…)」
ラ「…どうします勇者様??」
シ「………何か、方法を考えてみよう…もちろん、単純に、同行させるのは難しいが…例えば、キュレル氏の『入れ替え』等、イレギュラー…例外を駆使するとか、な…」
ラ「なるほど」
シ「とりあえずアーディ、しばしお待ちいただけますか?? 少々考えてみます」
ア「私も一緒に…はいわかりましたわ!!」
ゴ「全く…勇者シゲル様、誠に申し訳ない…」
ひとまず城を出ると、城門に、1人のショートヘアの女性がいた。
???「あ、勇者様〜!!」
シゲル達を見つけると、大きく手を振る。
シ「む?? あの子は…」
パ「あれ??エクステさんじゃん」
エクステ「勇者様〜!!皆さん、お久しぶりです!!なんだか勇者様パーティって感じで良いですね!!」
シゲルのキャツーラを調整・提供した商人、エクステが微笑む。
ラ「ハハハ。何だか照れますね」
シャ「お久しいですねエクステさん。商売は順調ですか??」
エ「うん!!おかげさまで。 勇者様、キャツーラの調子はどう??」
シ「ええ。お蔭様で快適ですよ。」
エ「あ〜!!勇者様、前にも言ったじゃないですか!!丁寧な喋り方じゃなくて良いですよ」
シ「む、そうか」
エ「はい!!それでお願いします」
パ「それで、エクステさん、アタシ達を待っていたの??」
エ「あ、はい!! えっと、折入って頼みがあるのですが…」
シ「頼み??」
エ「はい………あの!!私も、皆さんの旅に同行させてはいただけないでしょうか??」