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第13毛 入れ替え
客間に移動し、飲み物を渡されたシゲル一行
シ「む、甘いな」
ラ「あ、すみません、甘いものは苦手でしたか」
シ「ああ。砂糖系がな。こちらこそすまない。事前に言っておけば良かった」
ラ「いえ、俺も、お好みを事前に確認できず失礼致しました。では、シゲル様、そのままそのカップを持っていていただけますか?」
シ「む?」
ラックスが一瞬目を閉じると、シゲルのカップに入っていた飲み物が別の色の飲み物へと変わった。
シ「ほう。これもスキルか」
ラ「はい、俺は簡単なモノしかできませんが、これは俺たち家系に伝わる『入れ替え』というスキルです」
シ「ほう」
ラ「スキルは遺伝する事も多いようで、程度の違いはあれど、俺たちの家は皆使えます。妹は、まだ使っているところを見ていませんが、おそらく使えるかと」
シ「なるほど。便利だな。ところで、何と入れ替えたんだ?」
ラ「パンテーンに渡す予定だった飲み物と入れ替えました」
パ「ちょっと!?アタシも甘いもの苦手なんだけど!!」
シ「まぁそうカリカリするな」
パ「アンタの毛を刈り刈りするよ。あ、刈るだけないか」
シ「誰が不作だ」




