第132毛 人生
ウィ「……っヒルデさん…僕は…あの時…一緒にいたいって!!どんなヒルデさんでも受け入れたい、ヒルデさんにふさわしい男になるって、言おうと」
ヒ「!! ウィッグくん…」
ジン「兄さんから聴きました。兄さんの、お姉さんに対する想いを。ボクが最悪な形で水を差してしまいましたが…」
シャ「まぁ血だらけの人がお兄様に絡んでいれば、仕方ないかと」
ヒ「………ごめんなさい。」
シャ「ほらヒルデ。あなたの想い、はっきり伝えなさい」
ヒ「………うん」
ヒ「ウィッグくん…。私はね、ずっと怖かったんです。ウィッグくん、ジンくんに、私が何をしてきたのか、何をしているのか……そして、何をしたいのか、伝えるのを…」
ウ「………」
ヒ「私は確かに、人を、たくさんの人に手をかけていた。そこには、私なりに、皆が苦しくならないようにって想いがあったけど、私が手をかけた人達にも、人生があって…いろんな想いがあったと思う。私は、それを…」
ウ「…ヒルデさん…」
ヒ「でもねウィッグくん。私はあなたに、あなたたちに出会えて、『迷った』の。自分が苦しまないために、他の人を、たとえ悪い人であっても、苦しませて良いのかって」
ジ「………」
ウ「ウィッグくんから告白された時、すごく嬉しかった。まるで、暗闇の、影の中の私を、ウィッグくんが照らしてくれているかのように。だからね、あの時は、あの仕事で最後にしようと思っていたんです」
カーラ&リン「「!?」」
ウ「………」




