第131毛 未練
ヒ「そんな…私のせいで…」
シャ「それもこれも、あなたが全部自分で抱え込んでいたせいです。まったく、この私にも偽名を使っていたなんて…」
ヒ「ご、ごめんなさい…」
シ「シャルル。それくらいに。だんだん私情が入ってるぞ」
シャ「!! すみません勇者様…」
シ「さて、ヒルデ氏。目的は話しました。また、真実も明らかになった。とはいっても、実際の現場をみたわけでもないし、物的証拠もない。ただ、互いの想いが錯綜した結果、悲劇が生じたわけです。今さら、誰が一番悪い、と責め立てる必要はないかと」
ヒ「………はい…」
シ「ウィッグ氏と、ジン氏もです。そんな内容より、伝える事があるのではないですか??もちろん、ヒルデ氏も」
ウ「!!」
ジ「…伝える…こと…」
ヒ「…私…私は…」
シ「ヒルデ氏が囚われた理由は、ハッキリとは分かりません。が、魂が消滅せず残り続けるというのは、そこに『未練』があるのではないでしょうか」
ヒ「……!! 未練…」
シ「伝えたいことは、ありませんか??」
ヒ「………」
カーラ&リン「「………(入っていけない…)」」
キュレル「まぁまぁ気を落とさないでなのです犯罪者!!」
カ&リ「「……………」」




