第121毛 勿体
(やっと)時系列が現在
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青年「……………そこまで…」
シ「勝手をしてしまった事は、深くお詫びモウし上げます。ただ、貴殿が件の事件と関わりがある、と確信があって行った事です。ご容赦ください」
青年「………隠しきれませんね…」
少女1「…っ!!貴様…やはり」
少女2「私達のお姉様を…」
青年「…お姉様?…お身内ですか?」
少女1「…貴様には関係ない」
少女2「これから報いを受けてもらうのだから」
シ「お二方」
少女1「!!な、んですか今忙しい」
少女2「貴方には感謝しています。私達の仇を連れてきてくれて。なのでここからはもう協力不要」
シ「そうですか。勿体ないですね」
少女1「………なに?」
少女2「勿体ない…???それはどういう…」
シ「貴方達のご事情、私には計り知れません。ただ、お姉様に対する想いが強いなら、尚更、経緯を聴くべきではないでしょうか?」
少女1&2「「………」」
シ「シャルルが言っていました。偶然にも以前、そのお姉様にお会いし、仲良くなったが、身のこなしからして、かなりの手練れに見えた、と。まず、そのような方がやすやすと殺されるとは考えにくい。事情を知ることで、お姉様の無念や心情も見えてくるのでは」
少女1「………でも、知ったって…」
少女2「お姉様はもう…戻っては…」
シ「お二方。お姉様が何を思っていたのか、そして、お二人に何を伝えたいのか、知りたくはないですか?」
少女1「…え?」
少女2「伝えたい…とは?」
シ「そろそろ」
シゲルが言いかけた時、扉がノックされる。
メイド「ご歓談中失礼します。勇者シゲル様に呼ばれてきましたと言う方が」
少女1&2「!?」
シ「10分。時間に正確ですね」
ス「通しなさい」
そして
もう1人の重要人物が部屋へ入ってきた。




