第118毛 扉
ス「ここからは、会話も注意しなければなりませんね。『逢魔が時』発動中は基本的に周りからの認識が薄くなるため、それこそブローチへ語りかけるくらいであれば大丈夫だと思いますが」
シ「そうですね。ただ、相手はおそらく『カミカクシ』のスキルを持っている。もしかしたら、似たスキルを認識できる可能性もありますね」
ス「確かに。メトリー……どうか無茶はしないように…」
キ「死なば諸共なの!!」
シ「それは言わない方が…」
室内を進むメトリー。
一通り、慎重に、見て回ったのち、居間と思われる場所へ来る。
メ「見当たりませんね……」
シ「ふむ……。アテが外れたか………!!」その時、ブローチ越しに、シゲルがあるモノを捉える。
シ「メトリー様、今見ていた、居間の扉のやや右側をもう一度見ていただけますか??」
メ「え??はい」
ス「勇者シゲル様?」
シゲルは目をこらす。
シ「………トビラがあります」
一同「「「「え???」」」」
キ「何も見えません…」
ラ「俺もです」
ス「勇者シゲル様にのみ見えると言うことは…やはり」
シ「はい。スキルで隠している可能性が高いですね」
メ「………私にも見えません…が、位置を言ってくだされば、『入る』ことは可能かと」
シ「……………」
ラ「シゲル様、危険では??スキルでわざわざ隠されているなんて…」
シ「……そうだな…」
キ「最終局面なの!!」
ラ「頼むから焚き付けないでキュレル」
シ「……核心には触れたいですが…そこまでして隠しているとなると、やはり危険ですね。メトリー様、ここは…」シゲルが言いかけた時
一同は見た
ふいに扉が出現した。




