第117毛 転生者
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メ「あー……あー…こちらメトリー。無事ターゲットの家前に到着。これよりスキルを行使。ミッションを開始します」
キ「了解ですメトリー!!武運を祈る!!」
シ「ウィッグ氏は、仕事に向かわれましたね」
ス「そうですね。勇者シゲル様、ウィッグ氏についていく青年等も、今のところ見えませんか??」
シ「はい。どういうわけか、私には青年や、もっと言うと皆様のスキルが効きにくいため、もし青年が出てくるなら見えるはずです。今は何も見えていないですね」
ス「なるほどわかりました。勇者シゲル様は、転生者だからというのも関係していそうですね」
シ「やはりスカルプ様もそう思われますか。まだ確定的ではありませんが、私もおそらくその線だと思います」
メ「あ…あの…」
キ「2人とも!!大事なミッション中です!!」
ス&シ「「すみませんでした」」
ス「で、では、メトリー、私のスキルも無事発動できている。よろしくお願いしたい」
シ「対象と接触するなどの無茶は、くれぐれもなさらぬよう、お願い致します」
メ「合点承知の助です。メトリー、命に変えてもこのミッションを遂行してみせます」
ラ「いや命には変えないでください」
キ「母上カッコいいです!!」
メ「キュレル…母に何かあったら、あとは頼みましたよ」
キ「母上…」
ス「……………しばらく書物は禁止にしようかな」
メ「そんな事したら『逢魔が時』で行方不明になりますよ。でも、余計な話が過ぎましたね。では、行ってまいります」
メトリーがスキルを使う。
メトリーが見ている景色が変わっていく。
……
………
扉がトビラと認識されなくなる。
メ「これより中へ入ります」




