表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/701

第115毛 状況

ラ「それにしてもシゲル様、先程少しお聞きしましたが、シゲル様のスキル『後ろ髪引かれる』も、万能ではないのですね」


シ「ああ。どうもそうらしい。その影響もあり、今回皆様にご協力いただいた形となります。改めて説明致しますね」


シ「私のスキル『後ろ髪引かれる』は、敵意のない対象を呼び出すことができます」


キ「カッコいいです!!」


シ「…ありがとうございますキュレル氏。ただ、このスキルには条件があり、まず『対象と敵対していないこと』です。これは比較的簡単に満たすことができます」


ス「そうですね」


シ「2つ目の条件は『対象を認識していること』であり『曖昧』ではダメなようです。この『曖昧』は、心理的なものと、状況的なものに分かれる、と考えています」


メ「と、言いますと??」


シ「路地裏から出てきた青年との出来事の中で、敵対はしていないことはわかりました。パンテーンらと分かれた後、一度『後ろ髪引かれる』が使えそうか確認してみたのです。結果『曖昧判定』となりました」


メ「『曖昧判定』??」


シ「はい。アタマの中に『対象が不確定のため使用できません』と浮かんできまして。それで、考えてみたのです。まず、心理的なものは『対象が本当に存在しているのか』を意識的、無意識的に考える事と仮定しますが、これはおそらく満たしていると思われます。」


キ「アタマが爆発しそうです!!」


ラ「大丈夫キュレル。俺もだ…」


ス「スキルの特性についての探究は、非常に重要ですからね。皆しっかり聴きなさい」


シ「だいぶ長くなりすみません。続けます。心理的なものが満たしていると仮定すると、次は状況的なもの。つまり『青年がウィッグ氏とは違う人物であるという状況証拠』があるかないか、という部分かと推測しました」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ