第109毛 一本
広場にてウィッグ氏、パンテーンらとわかれたあと、シゲルはスカルプ邸にきていた。
ラックス「シゲル様!!いかがなさいましたか」
シ「やぁラックス。大変モウし訳ないが、スカルプ様と、メトリー氏、それとできれば妹君にお会いできるか??」
ラ「え??はい!!もう一家全員元気なので大丈夫ですよ。というより、御礼のご挨拶もまだでしたし」
シ「そうか。それはありがたい」
程なくして
客間に一同が集まる。
キュレル「参上つかまつったの!!」
ラ「キュレル…なんだいそれは」
キ「今読んでる本に出てきたの!!」
メトリー「なかなか面白いですよ」
ラ「母上まで…」
スカルプ「勇者シゲル様。先日の御礼もまだですのに、もう誰かの為に動かれてるのですね」
シ「ああ、ゴウモウ王からの依頼もありますし、何より気になったら突き詰めたい性分でしてね。むしろ、私の性分にお付き合いしていただいてすみません」
キ「勇者様と付き合う!?照れるのです!!」
メ「その意味ではないですよキュレル」
キ「一本とられたの!!」
シ「ハハハ。なんの創作文を見ているのか非常に気になりますし、モウこれ以上一本抜かれたらマズイのですが、話を進めさせていただきます」そう言ってシゲルは、一同を見る。
シ「実は今、件の民暴行事件から、かつての暗殺事件とのつながりを調べていまして。エッシェンシャルルの友人であり、周辺の民が教会にて『鑑定』を受けたという件です」
皆の表情が変わった。




