第9毛 スーパーリッチ
ウタゲが進み
パ「あ、そうそう。シゲルに会わせたい人がいるんだった」
シ「会わせたい人?」
パ「うん。私の依頼仲間でもあるんだけど、ちょっと今、問題を抱えていてさ」
ア「!! パンテーン、それは…」
パ「うん…ダメかな…?アーディ姫」
ア「(略してる…)……実は私も、恐縮ですがシゲル様にお願いできれば、とは思っていました」
シ「ほう」
パ「内容が内容だしね…。あ、ちょうど見つけた!!おーい」
パンテーンの呼びかけに、体格の良い青年が近づいてくる。
???「パンテーン!勇者様と一緒にいたんだね。はじめまして勇者様。ラックスと申します」
シ「ミノキシゲルだ。よろしく」
パ「あれ、ラックス、いつもみたいなくだけた感じじゃないね」
ラックス「ハハハ。いや実際にお会いすると、オーラはもちろんだけど、仕上がったカラダに感服しちゃって」
シ「それはありがたい」
パ「へー。筋肉同士引かれ合ってるんだね。あ、シゲル、彼はこう見えてめちゃくちゃお金持ちなんだよ」
シ「ほう」
パ「ウケることに、そんなんだからか、スキルは『スーパーリッチ』って言って、自分や他人の『指定のもの』を肥やしたり枯らしたりできるの」
シ「詳しくききたいな」
パ「あ、でも多分シゲルのは生えないと思うよ」
シ「誰のアタマが枯れてんだ」