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第102毛 素直
いつか
こんな日がくるかも、とは思っていました
だけど
何とかバレずにきていたので
最後まで大丈夫だと
根拠もなく思っていました
私「………ウィッグ…くん」
ウィッグ「…ヒルデ…さん………ヒルデさんは………ヒルデさんが…」
私「……………ごめんなさい。ウィッグくん」
ウ「………」
私「私は…こういう…こんな……えっと………これが…私なの」
ウ「……………」
私「やっぱり…ウィッグくんに、私はふさわしくない…。ごめんね…。」
ウ「………っ、僕は…!!」
ウィッグくんが何かを言いかけたとき
一陣の風が吹いてくる感覚を覚えました。




