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幻妖界編01-08 『やはり人外』

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種族:妖人(あやかしびと)

名前:夜行伊織 16歳

レベル:1 EXP:(0/5)

特殊(Ex)スキル:『百鬼夜行』レベル1

異能:『Ex妖ホイホイ』『Ex完全再現』『指揮者』

   『Ex超越体』『マナジェネレータ』

祝福:『♛♨☏♡♫の寵愛』

称号:なし

______________________________


ステータスオープンと念じることで目の前にスクリーンのようなものが浮かび上がった。


「おお・・・突っ込みどころしかないな?」

「私には見えていないから安心してくれていいわ。」

「覗き見する(すべ)はないのか?」

「あるわよ。私にできないんだから習得難易度はお察しだけど。」

「交戦を前提とするなら是非とも欲しいスキルだが、そうか難しいか。」


「軽く説明しましょう。

狩りをすることでEXPを得ることができるわ。」

「ゲームみたいだな。それは殺人でも?」

「ええ、そしてゾンビやゴーレムのような無生物でも。

EXPが一定値まで貯まるとレベルが上がって『基礎能力』に補正がかかる。

当然EXPはクリアされるわね。」


「レベルの最大値は?」

「ないわ。でも百を越えることはそうそうないんじゃないかしら。」


「基礎能力とは?」

「『筋力』『体力』『知性』『精神』『器用』『敏捷』『運勢』

これらの七項目に補正がかかるわ。」

「補正ということは数値化されているのか?」

「そうね。」


「確認する手段は?」

「もちろんノーコメントよ。」

「ちっ、惜しいな。」

「ま、自分の基礎能力を確認する手段は簡単に見つかるわよ。」


「そういうのを探すのも人生の楽しみとしよう。

種族が妖人(あやかしびと)となってるんだが?」

「治療の影響でしょうね。おめでとう、新種族よ。」

「ありがとう、でいいのか疑問ではあるが。俺は子をなせなくなったのか?」

「まず、長命種になるほど妊娠率が下がるわ。

そしてあなたは寿命がなくなったからね、そうそうできないとは思うわ。」


「異種族の組み合わせでは?」

「妊娠率は下がるけど、基本的に遺伝子学に準ずるわね。」

「まぁ、俺に性欲があるのか疑問だがな。」

「あら、そうなの?」


「これほど美しい女神が側にいても劣情しないからな。」

「駄目かもしれないわね。」

「試しに揉んでみてもいいか?」

「駄目かもしれな、じゃなくて駄目に決まってるでしょ!」


「そうか、残念だ。」

「その淡々とした感じ、なんだかセクハラされた気がしないわね。

まぁ、新種族も解析に時間がかかるから、なにかわかったら連絡するわ。」

「そうか、手間をかけるな。」

「ま、この程度はアフターサービスのうちよ。気にしないで。」


特殊(Ex)スキルというのは?」

「別名ユニークスキルとも呼ばれる極めて珍しいスキルね。

まぁ、貴方なら持ってそうだけど。」

「いや、内容が問題なんだよな。」

「答えられることなら答えるわよ?」


「『百鬼夜行』は夜行家当主が相伝するもので俺にその資格はないはずなんだよな。」

「ちょっとそれ御家(おいえ)秘中(ひちゅう)なんじゃないの。」

「問題ない、俺とお前の仲だろう?」

「頭痛がしてきたわ・・・

あー、知りたくなかったー。」


「ちゃんと口止めしてやるから安心しろ。

漏らしたら夜行万騎の万歳アタックを披露してやるよ。」

「ほんと夜行と関わると碌なことにならないわ・・・」

「で、どうなんだ?」

「システムが貴方の適正を判断したとしか言えないわ。

特殊スキルは成長するのよ。具体的にはレベル10毎にね。

もしかしたら夜行の『百鬼夜行』とは別物かもしれないわね。」


「なるほど、別物の可能性は慮外だったな。

まあ、レベルを上げつつ見極めるとしよう。」

「そうね、あなたの種族と関係してそうだし、これも解析が進み次第報告させましょう。」


「それで、なんとも賑やかな異能というのは?」

「一言で表現するなら特殊能力ね。

先天的なものだと、例えばドワーフは『夜目』を持っていることが多いわ。

努力することで後天的に得られることもあるわね。

ところで、賑やかってどういうことよ。」

「それぞれについても聞きたいし、筆記具を貸してくれないか?」

「いいわ、はい。」


異能:『Ex妖ホイホイ』『Ex完全再現』『指揮者』

   『Ex超越体』『マナジェネレータ』


「うわぁ。これはひどい。」

「ふむ、いまいちってことか?」

「いえ、逆よ。

ざっくり意見を言うわね。私にもわからないものが多いし。」

「うむ、頼む。」


「異能は成長するものとしないものがあるのね。

貴方の場合だと、『指揮者』は成長するわ。」

「効果は?」

「近親者の経験値が少し増えるわね。」

「ひとりぼっちだと恩恵がないのか。」


「そういうこと。」

「女神様が一緒に行けば問題ないな?」

「無理に決まってるでしょ。」

「残念だ。それで、どうすれば成長するんだ?」


「視界内ぐらいの距離で一緒に戦闘すればいいわ。」

「なるほど、わかりやすいな。」

「えーと『マナジェネレータ』はわかるわね?」

「ああ、俺は歩く妖気発電所なんだろう?」


「その表現どうなのよ。間違ってないところがまた・・・」

「一ヶ所に留まるのはよくなかったりするか?」

「いえ、そこはシステムがうまく調整してくれるから気にしなくていいわ。」

「それは有難いな。」


「残りは・・・まず、頭に『Ex』とついているのは『特殊異能』ね。

成長しないけど極めて強力な効果を持つことが多いわ。」

「極めて強力な妖ホイホイっなんだ・・・」

「それも恐らく貴方の種族によるものね。

超越体も同じよ。」


「ホイホイってことは捕まえるのか?」

「さぁ?解析を待ちなさい。

超越体は体質なんだけど・・・Ex化してるのよねぇ。

貴方、『神格』に片足突っ込んでるわよ。」

「まぁ、寿命がなくなったとか言ってたしな、さもありなん。」


「物分かりが良すぎて気持ち悪いわ。」

「嘆いたところでどうにもなるまい。

俺は五体満足で生きているだけで満足だ。

俺の尊敬する偉人曰く『生きてるだけで丸儲け』だそうだ。」

「そう・・・」


「だが、神格などそんなに簡単に得られるものじゃなかろう?」

「そりゃそうよ。

狂おしいほどの『渇望』を抱き続けることが条件の一つね。

なによ、ほんとに神格を得たいの?」

「いや、その予定はない。

だが、わざわざ可能性を否定するつもりはないというだけだ。」

「まあ、知ってて損する訳じゃないしね。」

「そういうことだ。」


「で最後の『Ex完全再現』というのは?まあ、想像はできるが。」

「見たこともないわ。心当たりがあるの?」

「そうだな。限定的ではあるが、見たものはほぼ再現できる。

可能性が無いものは無理だがな。」

「信じがたいわね・・・」

「なにか『西』で使っている魔法を試してみてくれないか?」

「いいわ、『ライト』」


ノルンの指先に仄かな光が灯る。


「なるほど、妖術とは設計理念から違うんだな。

こうか?『ライト』」


伊織の指先にノルンと同様の光が灯る。


「え?貴方、まさか魔法を見たの初めて?」

「初めてだ。

ふむ、妖気の供給を止めれば消えるんだな。

ここは妖術と同じか。

じゃ、これはどうだ?『ライト』」


伊織の五指全てに光が灯る。


「うむ、基本はわかった気がする。」

「『Ex完全再現』も凄まじいけど、貴方の魔力制御も尋常じゃないわ・・・」

「制御に関しては妖術で慣れてるからだろ?」

「いやそんなレベルじゃないわよ。」


「一つ解せんのだが。

俺は見たものを映像として記憶できるんだ。

例えば本とか。

記憶することを意識して読めばいつで読み返せる。

これは異能ではないのか?」

「間違いなく異能ね。『瞬間記憶』よ。

統合されたんでしょうね。

行き先は『Ex超越体』で間違いないと思うわ。」


「異能についてはこんなところか。

次は加護か。

こいつ、文字化けしてるんだが?」

「は?ちょっとまって、紙に書いてくれる?」

「うむ。」


祝福:『♛♨☏♡♫の寵愛』


「これでいいか?」

「なによこれ・・・なんで最上位の祝福がついてるのよ。

ていうか誰よこいつ!」

「すまない、一時の気の迷いだったんだ。

今でもお前が俺の一番星だ。」

「修羅場じゃねーし!

貴方、距離感おかしいって言われない?」


「頭がおかしいとなら何度も。」

「察するわ・・・

というか、女神に突っ込みなんてさせないでくれる?」

「ノリいいな?」

「やかましいです。

それより、神格者との接点とか、何か思い当たる事は・・・あ。」


「ん?どうした。」

「あー、ごめん、多分わかったけど言えないわ。

でも、間違いなく貴方にとって有用なものよ。

いつか必ずわかる日が来るから期待して待ってて。」

「そうか、御守りと思うことにしよう。」

「それはいい表現ね。」


「最後は称号か。これは?」

「貴方が『モイラ』で偉業と呼べることを成したら表記されるわ。

場合によっては異能を得ることもあるわね。」

「ゲームなんかでよくあるやつだな?」

「そうそう。」


「リスト化してくれたらコンプリートを目指すんだがな。」

「面白そうねそれ。

収集願望を満たすというか・・・そういうのを切っ掛けにして人の成長を促すことができるかしら。」


「人を成長させたいなら色々とやりようがありそうだが。

例えばステータスに基礎能力を表示するのはいいんじゃないか?」

「そうね・・・システム開発担当の智天使をあなたにつけようかしら。

人族目線の改善点は貴重だし。

ねぇ、気が向いたらでいいから気づいたことをアドバイスしてあげてくれないかしら?」


「構わんよ。」

「ありがと。

なんだかんだで夜行といい縁もできたし、いいわ、貴方に私の祝福をあげる。」

「素直に俺が好きだと言ってくれてもいいんだぞ。」

「ほんと減らず口のバーゲンセールね。

ん、ステータスを見て。」


(『ステータスオープン』)


祝福:『♛♨☏♡♫の寵愛』『ノルンの祝福』


「おい、またバグっているぞ。寵愛ではないんだが?」

「寵愛なんて一生に一回つけるかどうかよ?

祝福で我慢なさい。」

「冗談だ。感謝する。

俺が神になったらノルンに寵愛を返すと約束しよう。」

「万一そんなことなったら私も寵愛返ししてやるわ。」

「こう見えて約束を破ったことだけはないからな。

期待しておくといい。」






人族の間ではそれをフラグと呼ぶ。

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