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⑺『エターナルの忘却』
⑺『エターナルの忘却』
㈠
日々の中の、日にち薬の、適切な生活を送る毎日において、エターナルは、とんだことをする訳である。そもそもが、エターナルと言う概念はあっても、非現実的な、そんな世界に憧れを持てば、路頭に彷徨うだろうと、思うのである。
㈡
忘却だ、忘却だ、そう言っても、始まるまい。体を粉にして働いて、それで何かが叶ったとしても、俺はそのことよりは、小説を取るだろう。小説を書けない日々など、一体何の意味があろう。俺は、無念だった、とは言いたくないのである。
㈢
だからこそ、その、エターナルの忘却に、力を注ぐだろうし、いわば、刹那に加担して、生命を捧げるだろう。分からないんだ、それ以外の生き方というものが、どうせ死ぬならば、俺は、芸術至上主義でありたい、ということなのだ。