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アトルテの物語   作者: 野田伝介
3/17

劇場


丁度お昼ご飯を食べ終わった頃。

公園のブランコがカランコロンと音がする。

ドボルザークの夭折が天才を意識する。

肩がいからせている。カレイラは旅に耐えた。


カレイラは風を受け止めている。

明日から帰ってきたのである。

未来?OK。スマイルが大切だ。

月無き御空のカレイラ仁王様だ。


カレイラは考えた言葉を言い表す声を失っていた。誰かと話す事がなくなっていたのだ。論理は空を舞い、調べた文字は全て便になって下ってしまう。そんな事や、もっとも、他人に対してさえ気持ちが伝わると言うことがなかった。それで良いってことが分からずに、それでも自由は感じていた。不自由の中の自由。


 ぬくもりが

足を伝って

手・首に来た


しっかりしよう。もし仮にカレイラがいなくなった世界で、戦争が起きようと、誰もカレイラがいなくなった事を知らないだろう。


秋の日に

何の不安があるだろうか

カレイラの口からは言えなかった。

そこはかとない不安な気持ちが

青空から呼び声となり、響きあうのだった。


それは変だった。ちゃんちゃらおかしい。

カレイラは考えた。少しお腹がいっぱいになったことと暖房のせいで。

眠気はあったが。

寒そうに襟元を正しながら、街をゆく。

カレイラは劇場に着いた。颯爽と流れ、雰囲気のある会場を駆けた。

演奏が始まり、ソリストが艶やかにピアノを弾き始めた。

徐徐に昂奮が高まり、劇場全体が熱い一体感を感じさせた。

万感の拍手があり、ブラボーの声が上がった。

大満足の公演であった。


言いたい事はカレイラの考えていないことであって、カレイラが今現在地点にいるところとかなり差があって、話し合うところがなかった。カレイラはそれで充分ととらえた。


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