釣るものがある
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鳥が啼いている。西洋風のお城が会って、何か怪しげな感じがする。
カレイラは佇んでいた。
周りは誰もいない。
美味しいクッキーを持ってきた。一つ食べる。
もったいない。こぼしてしまった。
カレイラは独りごちた。
秋はまだまだ一人歩きだな。
カレイラはまた歩き出す。
お城には入らない。切りがないから。
ぐるぐる回ってばかりいた。
どうしよう。誰かと叫ぶわけにもいかない。
謎なのかもしれない。これは神様がくれた謎なのだ。
そう思えば、思えないくもない。
橋が架かっている。渡ろう。
カレイラが渡った橋には、魚がいた。
魚を釣る。竹を探してきて、糸をつるす。餌はミミズだ。針はない。
じっとしている。
しかし釣れない。
ピクンと動いた。かかりそうでかからない。
また動いた。どうしたものか。
かかった。
また大漁だ。
カレイラは餌を探しに草むらに行く。
みみずが大量にいる、どうしても掴まえないとと思い、必死に掴もうとする。
カレイラは目を閉じた。
今までの快楽の光景が様々に彩られた。
カレイラは時間の持てる限りそうしていたかった。
昼が過ぎ、夕方にさしかかった。
もうお腹も空き、そろそろ家に帰りたかった。
カレイラが秋風に乗り西洋のお城を廻ってきた。
お城巡りというものだ。
良い知識になり物珍しさも捧げた甲斐あって
テストが作れそうだった。
カレイラは塾の先生だ。
例えば
1 梨の枝は綺麗に残すか。
2 動物は餌をどう食べるか
暖かな日差しを受けて快適な散歩が出来た。
川をカエルが流れている。
実際気持ちは分からない。
余裕が出来たらカエルにでもなる魔法をかけてもらいたい。
久しぶりにカエルの鳴き声を聞いたら、すっかり日も暮れた。
カレイラのしたいことは釣りじゃない。
ある間違いを正すことができたらと思う、あるドラマがあったのか、なかったのか。
今日は魔法の入り口に帰り明日またここに来るぞ。