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銀河鉄道の旅
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海は海でも火星の海だった。
汽車に乗って銀河鉄道をある、特別な招待を受けて、混雑しているけれど、みんな楽しんでいる。
自分の限界値を越えようとしている。
その意気込みだけはわかってもらえた。
集中して汽車は発車する。
カレイラは釣りをしに汽車に乗る。
自分で限界を設けているのはわかっている。
凄い人の数だ。自分が今まで出会った人が全員乗り込んで、思いの届く場所を目指す。
今度こそは、釣ってやるぞ。
待ってろ。
ー途中で降りたきゃ飛び降りろ!
まさかそんなことする輩はいまい。
おっと。ドン・ファンが飛び降りそうだが、
ーおいら、もう乗っていらんねーぜ。
飛び降りたら最後と気づいていないのか。
ーおい、ちょっと待てよ。
ーおいらは行く。
ー知らねーぞ。
ー構うものか。
銀河鉄道は空を走り続ける。昼も夜も、休むことなく。
少し眠ったカレイラが、遠ざかる地球を見ながら、思索にふけるということがあった。
争いはたくさんだ。
空に魅了されて、ずっと走り続けてくれる。カレイラの帰るときまで。
この鉄道は戻るのであった。




