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50 浮遊石の採掘


「浮遊石の採掘はどうだ」

「あまり良くないな、見つかっても小さな粒ばかりじゃ。高い場所の方があるのかもしれんが確認できずにいる」


浮遊石は森の外、海へと通じる川が渓谷のようになった場所の壁面の地層から採掘されている。当然足場でもない限り低い地層しか採掘できないし、あまり下を掘れば上が崩れてくるだろう。


「とりあえずキッド達のようにリリパット用の乗り物を作って、採掘場の上に行き、上からアプローチするのはどうだ?後はノッカーが居るんだから、崖に連れていって意見を聞いてはどうだ」

「あやつらか、鉱石の場所がわかるとか言っておったが、浮遊石もわかるのか」

「いや、それは俺も知らない。それと飛空船を軽く作るにはどうしたらいいと思う」

「むしろ鉄の骨組みで一部アルミが良いな。どうせ車輪を付けるんだから強度を押さえて軽い素材で、と考えとるんじゃろうが空を飛ぶ以上、強度はあった方がいいぞ」

「落ちない方が大事じゃないか?」

「いや、落ちる落ちないの話ではなく、海と違って下からの支えが無いんじゃ、柔な作りでは底が抜けるぞ」

「あ、確かに」

「金属強化の術はかけるが、極端な重量軽減はできないから重いものを飛ばすつもりで考えてくれ」

「わかった」




「守備隊からの要望なんだが、エルフや魔法の得意な種族を少し加えたいが、勧誘して良いか」

「空の対策か・・・・弓で対空攻撃した場合、矢が落ちてくるリスクがあるからなあ、街の上に射つのは避けたいよな。魔法を使えそうな者の配属は、本人が了解すれば、かまわないが無理に誘うなよ」


エリア拡張で全ての建物に結界をつけても、味方が射った流矢や、落下してくる敵は攻撃ではないので、結界の対象になら無い。

落ちてくる敵はどうにもなら無いよな、防ぐなら光④力研究所みたいなバリアか、それとも光⑧防御シールドか?魔道具で作れそうな気もするが、燃料というか魔力がどれ程必要になる事か。


「まあ、集められても、ほんの数人だな」

「それなら、取り敢えず街で一番高い看板塔を、見張り台に改修して何人か常駐させる。防壁近くにも塔を建てて防衛施設にするというのはどうだ?攻撃手段は俺も考えてみるよ」

「そうだな、先ずはそこから始めるか」

「そんなわけでドルトン、木造で良いので、いい感じの塔を作ってくれ。あ、防壁上から塔に通じる通路も頼む」

「増えた住人の家を改修するのは、後回しになるぞ」

「同じ形の家が複数あるだけの話だ、俺のいた世界じゃ珍しくもないが、その辺の説得は・・・・黒足、頼む」

「ぅ・・・わかりました」

「他に大きな問題は?」

「お館様、今は必要ありませんが、いずれ牢屋が必要です。既に小さな喧嘩などで何度か留置場を使用しています。将来的に必要なのは間違いありません」


街中の警備をしている黒足からの意見だ。確か酒場でのもめ事や商品の取り合いで、留置場を使ったんだっけか。


「スプリガンのいた地下牢で良いんじゃないか」

「ケント、あそこは意識が飛んでしまうから、短期の刑罰には向かないぞ」


そうか、入れられた者にとっては、入って出るだけの施設か。余程年数が経過して浦島太郎にでもならない限り、罰にはならないか・・・というか、まだ法整備してないんだが。


「地下牢とはなんにゃ?」

「殿下はご存じではなかったですね、実は以前、魔法王国の地下牢を発見しまして、牢にかけられた術式も生きていたので、利用できないかという話なのですが、短期のではなく長期収容向きの施設なのです」

「制御装置はなかったにゃか」

「制御装置?・・・・考えもしなかったので、探してませんね」

「では探してみると良いにゃ、なんにゃらにゃーが調べても良いにゃよ」


正直、それはありがたい。


「では、それはお願いします。正直手が回りません。それとケット・シー王国の法を教えてもらえますか、国を作るのに意識がいっていて法整備をしていません」

「わかったにゃ、にゃーが調べるにゃ。ついでに魔法の得意なケット・シーも数人連れてくるにゃ、法については文官を連れてきて説明させるにゃ」

「ありがとうございます」



さて、俺の担当としては船と武器と防御手段を考えることだな。

・・・・・どうすれば良いんだ。

飛空船とは言っても、キッドのギャレー号のように海上船である必要はないんだよな、飛行中に甲板に上がれるわけがないし、むしろ地上が見やすいように、飛行船のような形状で上の気体を入れるところに浮遊石をいれて・・・・エンジンと、推進用に船体後部にプロペラをつけて、方向転換用に舵をつけて・・・潜水艦みたいな艦橋を上と左右につけて、補助のプロペラも付けるか。先端に上下の舵もあるといいかな・・・・・・・。


「・・・・・全長何メートルになるんだこれ?」


ドルトンに作れるかな・・・・。

まあ良いか、潜水艦が潜水艇みたいにサイズダウンした物になるだろうけど、10人程乗せて飛べれば良いわけだし。

何パターンかの“ぼくのかんがえた、さいきょうのちょうじん”的な妄想図を書き上げて、ドルトンに「図面だ」と言って渡した。

・・・・・怒られた。

構造図?そんなん俺が知るわけないじゃないか。

仕方がないので潜水艦の内部構造図やジャンボ旅客機の構造図などを追加で渡した。当然一般公開されている内容だけなので、ドルトンの頑張りに期待したい。・・・ほぼ丸投げとも言うが気にしたら敗けだ。


「次は武器だな・・・・そうだ“パンがなければケーキを食べれば良い”矢のような実弾が危険なら非実弾を使えば良い。つまり・・・・・ビーム?兵器だな」


既に殺菌装置として紫外線発生装置を作っているが、紫外線とは人が認識できる色の範囲外、紫色の外側という意味だ。その逆側赤色の外側が赤外線になる。そして赤外線を含め光とは電磁波でもある。と言うことは、日本のご家庭での普及率96%を越えるあの装置も作れるはずだ。そして地球では無理でもこの世界ならあの装置を武器に転用することもできるはずだ・・・・・。


あれ?これを別の物に置き換えれば、火や水、風も可能か?エネルギー効率しだいでは色々転用できるな。


「後はバリア的な何かか・・・電磁バリアやMSが装備しているビームシールドは物理防御力があるのかな・・・・そういえばM78星雲出身の赤と白の大きな人もバリア持ってたな」


バリアの名前や形や大きさは使い手によって変わるけど、基本的に超バリアは常時展開ではなく、敵の攻撃に対して瞬時に展開するバリアだな。似た物としては超時空な艦の局所バリアか・・・・。うん、あれを改良すればできるかもしれない。


三日後、ドルトンがリリパット用の小型船を完成させた。


「先に言っておくが浮遊石が少ないから、あまり人数は乗れんぞ」

「え~カッコ悪い」

「四角い~」


うん、単なる箱だな。上げ底になっていて下層に浮遊石を入れて上段手すりが付けてある。これに案全帯を固定すれば転落の心配もないな。


「甲板の裏側には5列の仕切りがあり、それぞれ数個の石がいれてある。浮遊制御装置は中央か列ら外側に向け順次魔力を通す仕組みじゃ、船が落ちそうになったら出力を上げてくれ、それでも足りなければ、ゲートで逃げろ」

「左右の移動はどうするんだ」

「船の機能は空中に浮くだけじゃ、移動は風魔法を使ってくれ。上昇は下部の船底に手を出す穴があるからそこから風を出すんじゃ」

「「「「「え~」」」」」

「・・・・今回はこの形で良いと思うが、移動についてはもう少しやりようは無かったのか」

「まだ、わしには魔道具は作れん。正直、今はこれが精一杯じゃ。リリパットの船が空飛ぶ亀に乗っていたのも、自力で動くより亀に任せた方が、空で自由に移動できるからじゃと思うぞ」

「・・・いや、ドルトン。店に電池式のファンや、工作キットがあるんだがそれを使えば推進装置は作れるぞ」

「なんじゃと」



翌日、改良した小型飛空船はリリパットとノッカーを乗せて渓谷の壁面にあった。


「どうだシデン、浮遊石の地層は見つかったか」

「はい、中央付近の地層にあるそうですが、どうしますか」

「ドルトンこの壁面を2mに区切って下の川に向けて上から崩せるか」

「やってできなくはないが、川が埋まってしまうぞ」

「それなら大丈夫だ、ちょうど試作中の仕組みが使える」


スマホを取り出して試作中のゲートを展開する。


「でかいな」

「普通のゲートの四倍サイズだ。展開場所もカメラで指定できるようにしたし、ゲートの移動や水平展開も可能だ。これを壁面に当てた状態で壁を崩せば、土砂も岩も他の場所に移動できる。これで上から削っていけば安全に採掘できるだろ」

「なるほどな。よし、崩す方は任せておけ。おーし、皆やるぞー」

「「「「「「おー」」」」」」


予約日間違えた。


そして退院しました。

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