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ただ欲しかっただけ。
私はいつでも君と話したかった。君の話を聞いていたかった。
私と似たような境遇の君の話を叶うなら聞いて共感したかった。
君は人気者だった。誰とでも話し、ノリもよく。
聞き上手だったからいつでも君と話せるわけじゃなかった。
それが苦しかった。私だけの君であってほしいと心から思った。
君が欲しくてたまらなかった。
ただ君が私の文を見て私の話を聞いて私のことを考えて。
私は君の話を聞いて君を見て君のことを果て無く考える。
それが望みになっていた。
だからゲームでもいつでも君と一緒にプレイしたし、
チャットに上がる時間もおおよそ合わせたりした。
それでもまだ君は私のものになってくれなかった。