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「君」と水と

私はその次の日、学校に行かなかった。


母親に心配された。父親に「行け」と言われた。


上っ面の心配も、世間体を気にした発言も自分の親ながら情けないと思った。


私は自分の部屋に閉じこもった。


最初は何もしたく無くてずっと寝てた。


何かを話すことも聞くことも見ることも。


感覚を使うことを自分で拒否した。


そして1週間が過ぎ、私はパソコンでチャットやブログを書くようになった。


やっぱりどこか人に触れあいたかったのかもしれない。


そして「君」に出会ったんだ。


「君」は私が息苦しくて仕方ないことをブログから読み取ってくれた。


誰も気づいてくれなかった私の想いに気づいてくれた。


私は心の底から嬉しかった。どこの誰かもわからない「君」がただ愛おしかった


枯れたこの世界に枯れた私の心に唯一水を与えてくれた。


私はただ君がいればそれでよかった。


君だけが私のすべてになっていた。他はもうどうでもよかった。




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