酸素になれない私の話

私の酸素

私はふと目を覚ます。息苦しさを覚えて。

朝か夜かもわからないほど閉め切られたこの部屋。

誰も入らないこの部屋で、また一人目を覚ます。

パソコンの電源を入れる。空気を取り込むように。

パソコンが私の酸素。パソコンが私の水分。

パソコンだけは私を裏切らない。

世界から逃げた私を癒してくれるパソコン。

開かれた未知の世界に私はまた溺れていく。

そんな一日が今日もまた始まる。

画面をただ見続けて、何もかもから目をそらして。