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テロリストの6対決

感想等ありましたら是非ともコメントを下さい。

俺は、舞台の方に近づく、周りの生徒は、危険だと察知しその場から離れる。それを横目に、舞台に近づいた。不審な動きをする俺にテロリストは、近づいた。「どうした?何をしている。」しかし俺は、返事をしない。する理由は、もう、ない。木でできた階段を上る。


俺の存在に気がついたリーダーは、俺に声をかけた。しかし、今の俺の耳、届かない。そもそも聞く理由がない。俺は、武者震いをした。バックンバックンと心臓が跳ねる。リーダーは、おい!と怒鳴る。それに対し、俺は、言う。にこりと笑いながら。「お遊びは、おしまいだ。おっさん。」そして、ライフルを構えた。俺は、リーダーに向かって引き金を引く。




「間一発という感じだな。」舞台の向こう側の影から声がした。

放たれた弾はリーダーの額に命中―――しなかった。その寸前で、「ナニカ」によって、止まった。リーダーは、ゼエゼエと息が荒かった。そして、言う。「遅い....今までどこにいっていた!?」影の誰かは、言った。「個人的な事情だ。」リーダーは、再び怒鳴る。紫色の大きな舞台用カーテンの向こう側にいる人物に向かって。「事情だと!?任務を放棄してか!!?上官の命令に背いたのだ!」

カーテンが少し揺れる。「ふむ.....?任務を....放棄した?何を言っているんだ。私は、任務を放棄してなどいない。そして、私は貴様の部下になった覚えなどないのだ。」「黙れ!少なくとも俺は、貴様を金で雇った!だから、貴様を命令する義務があるはずだ!さぁ!私に向かって、銃を向けたこの裏切り者を裁け!命令だ!」リーダーは、眉間にシワを寄せ、俺を指差す。しかし、何も起きなかった。リーダーは、「どうした!?なぜ、命令に従わない!?」カーテンの向こう側の人物は、カーテンを揺らす。それは、首を振っているという風に俺は見えた。そして、静かに言った。「。私は、殺しやでも、拷問屋でもない。それに、私の仕事は、あくまでもあんたの「護衛」に過ぎない。この少年に、罰を与える義務など....ない。」

その一言は、辺りを騒然とさせた。「少年.....?どういう意味だ?」向こう側の人物は、はぁ。とため息をついた。そして、リーダーに向かって言った。「まだ気づかないのか?こいつは、裏切り者ではない。そもそも私たちの仲間でもないのだよ。理由か。ではあそこで倒れているのは何だ?

貴様の部下だな。何故倒れている?」リーダーは、歯を食い縛り言う。「....暑くて、倒れたのだろう。」向こう側の人物は、ハハハと笑う。リーダーに向かって。「確かにそうだな。今日は、暑い。しかも体育館のような封鎖された空間では、熱気がこもるのも当然だ。生徒の中にも、何人かぐったりしているしな。だがあいつには、水筒があるから、熱中症にも縁がないはずだ。」リーダーは、うううと唸りながらも言った。「水筒が.....空だったのだ....」「ふむ。なぜだ?軍隊ならば水は、豊富ではないから、水筒があっても、すぐ空になってしまうかもしれないが。ここは、公共施設でもある学校だ。日本は、水が豊富にある国だ。なかなか熱中症にはならないだろう。ほう。人質がたくさんいるから、汲みにいけなかった?はて.....おかしいなぁ。」人物は、カーテンを大きく揺らす。まるで周りを見渡しているようだ。言葉は、続く。

「何故、私も含め、8名いた我々がたったの4人しかいない?残りの4人は、どうした?」

リーダーは、カーテンに向かって言う。「偵察に....行かせた。」カーテンの向こう側の人物は、ふん。と失笑した。「馬鹿か。わざわざただえさえ、少ない我々がなぜ、偵察にいく必要がある?いく理由もないだろう。それに、私が、行っていただろう?」リーダーは、奥歯を噛み締めた。「一人では....危険だと思ったからだ.....」向こう側の人物は、ハハハと再び笑う。「危険か....恐かったか。再び、仲間を失うのが?」リーダーは、怒鳴る。「黙れ!貴様に分かるか!」

カーテンの向こう側の人物は、「分からんな。だが、仲間を失う恐怖のあまり、冷静さに欠けていたな。.....そういえばお前、恐怖は、誰にも勝てない。とか言っていたな。面白い。弱者の意見か...」リーダーは、目を見開き怒鳴る!「黙れ!貴様に分からないだろう!恐怖の迫る体験。圧倒的強者の迫る、弱者の気持ちが!」

カーテンの向こう側の人物は、「分からんな。そもそも圧倒的な強者などこの世にはいない。恐怖というのは、弱者の意見だ。真の強者いや、真の勇気ある者は、恐怖を恐れない。弱いものを守り、恐怖をも撥ね飛ばす。貴様は、勇者には馴れない。痛みを知り、それを克服しないものは、ただの猿だ。痛みを知り、それでも立ち上がる者は、周りは、それを「英雄」と呼ぶ。それは、きっとロッカーなんぞに隠れていた学生ではなく、詭弁を語り、英雄になろうとする、敗北者でもない。今、ここにいる英雄は、きっと」カーテンからは、開く。そして、その人物は、とある人物に指差す。「今、我々と戦おうとしているものである君のことだろう。」その指の向こうには、石橋の姿があった。石橋は、覆面をとった。周りの生徒は、ずっと敵だと信じて疑わなかった者に驚いた。黒いスーツを着けた人物は、言う。「私は、知りたい。君は、真の英雄となれるかどうかを。.....」俺は、ライフルを構えた。


舞台から降りた俺がまず、考えたのは、先ほど弾が当たらなかったことだった。あのおっさんが異能力者であるのは、考えにくかった。なので、恐らく、彼が、あのスーツを着けたあいつが異能力者であることは間違いない

弾を止める能力で言って、考えられるのは、サイコキネシスだった。サイコキネシスは、物を浮かばせたり、飛んだり、潰したりするあれだ。異能力と言えばで、出てくるのに一番最初に浮かぶのは、大抵こいつだろう。

黒いスーツを着けたあの男が舞台から降りるのを確認して、弾を放つ。二三発ほど。しかしサイコキネシスによって彼に当たる寸前で止まった。弾は、地面に転がる。「ちっ.... 」俺は、舌打ちをした。こいつに弾は効かない。だからこのくそ重いライフルを持っている理由はないと、ライフルを投げ捨てる。

そして、もうひとつの武器、鉄バットを取り出す。すると「ああ、それ俺のーー!!」とどこかで、聞こえた気がしたが気にしない。

俺は、黒スーツに向かって、走る。そして、目の前になったところでバットをふり――――突然、世界がひっくり返った。

ああ、森羅万象、世界は、終わったのだと思ったが単に自分がひっくり返っただけだった。「いてっ」俺は、木製の床に叩きつけられた。すぐに立ち上がろうとしたが思うように体が動かない。体全体が麻痺しているようだった。まずい!やつが来る――――と思った時には既に壁にぶつけられてた。容赦ない。

くそう児童虐待で、訴えてやろうかと立ち上がる。つーかそもそも異能ってここまで強いはずない。せいぜい、便利アイテム程度のはず。そう考えていた時もありました。 「なーにが便利アイテムだぁぁ!!」俺は逃げ回る。洒落にならん。あんなものを―――――!!

今空中に浮かんでいるのは、バドミントンとか、バレーとかに使うネットをひっかける鉄棒である。

「死ぬ死ぬ死ぬーー!!」そして、それを投げられた。それを見た俺は、ああ、槍投げを真っ正面から見ている人ってこんな気持ちなのかぁ~と呑気に思っている暇ではない。つーか、スポーツ用品は、凶器じゃありませーん!!鉄棒が俺の真上になん本か落ちてきた。ドスドスと床に突き刺さる。板が串刺しになる。間一髪、かわす。前受け身からの後ろ受け身で、衝撃を抑える。ああ、明日は筋肉痛ロード決定☆

「やめるんだ!

勇気あるチーム部長軍団が現れて、黒スーツに飛びかかる。しかし黒スーツは、腕でふる真似をする。すると。鉄棒が部長軍団をかっ飛ばす。「ゲフッ」部長軍団は、あっさり吹き飛ばされ、床に叩きつけられ、戦闘不能。頼りにならんなぁ。仕方ないけど。黒スーツは、楽しそうに指をくねくねさせながら、俺を吹っ飛ばしたり吹っ飛ばしたり。気づいたら、舞台まで戻っていた。俺は、奴ってそもそも、サイコキネシスなん?と内心薄々思っていた。いや、そりゃさぁ、サイコキネシスは、人を吹っ飛ばしたり、物を投げたりしますが。だがさすがに強すぎる。レベル7なのかなぁと俺は、床に座ると尻に違和感が、

見ると先ほどの銃弾。何の変哲もない役に立たなかった銃弾.....?「あれっ?これって....」見るとこの弾なんだか、切り刻まれている。そういえばと、床の切られた傷をみる。何であんな傷があるのだろう。さらに、足が斬られた先生をみる。サイコキネシスは、持ち上げたり、潰したりするだけ....つーかそもそもサイコキネシスかどうかも怪しい.....「まさか....」俺の脳にはひとつの考えが浮かんでいた。まさか奴の能力って.....いやでも、全く種類が異なる能力が存在するか.....?サイコキネシスと対象を斬る能力.....いや、2つ異能を持つこと事態稀有なのだが。「あっ!」物を持ち上げる。対象を斬る。石橋の脳には、ある映像が流れていた。前に働いていた激安引っ越し屋。すごく疲れた。それで、必需品とも、言えたアイテム。

俺は、腰につけていた水筒を取りだし、黒スーツに投げた!




水筒は、黒スーツに当たらなかった。

止まったのでなく、切り刻まれていた。それだけなら大したことはない。しかし、問題が一つ。普通ならあり得ないことが一つ。


ポチャン。

水滴が、なにもないところから出てきて床に.....否、目に見えないぐらい細い糸から水滴が出ていた。

「サイコキネシスでもなく、対象を切る能力でもない。貴様の能力それは、「糸」ワイヤーを指から出す。それが貴様の異能力だ!」黒スーツは、ニヤリと笑う。「さて、分かったところで本番だ。」

異能と異能。勝つのはどっちだ。

次回、決着。

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