表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/165

恋愛革命70

仕事と家庭に差し障りないように、お父さん頑張ってねと、妻は言った。

隣室で寝ている幼子を慈しむように見遣り妻が言う。




「歪み狂った差別偏見の構造意識は、益々世の中に深く浸透、蔓延し、世の中を狂わせて行くのは間違いない事実だと思うの。そんな狂った世の中をこの子は生きて行かなければならないのよ。それが私は不安でならないのよ…」





ホスト亭主が相槌を打つ。





「そうだな。絶対に何とかしなければならないな」





「そうよ。それには手始めに、貴方が頑張ってセミナーで反対勢力を抑え込み、教科書史実改訂を勝ち抜くしかないのよ」





ホスト亭主が一声笑い答えた。





「おい、ちょっと待ってくれよ。俺がセミナーで完全勝利を修めても、最終的には世論の動向が物を言うからな。多数決じゃないか?」





妻が反対意見を述べる。





「何を言っているのよ。教科書史実改訂問題は既に半分以上勝利を修めているじゃない。後は最終段階の詰めだけでしょう?」





ホスト亭主が手の平を前に差し出し、左右に振る。





「いや、それにしても俺の力なんか無力だから、予断は許さないのさ」





妻が強く主張する。





「この子の将来の為にも完全勝利あるのみじゃない?」





ホスト亭主が苦笑いしながら答えた。





「出来る限りの事は俺もするつもりだけどさ。まあそんなにプレッシャーかけるなよ。肩に力が入っちまうから」





妻が微笑み言った。





「そうね。仕事と家庭に差し障りないように、お父さん、頑張ってね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ