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恋愛革命66

虐められたワンレンの女子大生を脳裏に思い浮かべながら、ホスト亭主は妻と話をする。

ホスト亭主が尋ねる。

「何故公立の小学校には陰湿な虐めがあるのだろう？」

妻が答える。

「幼稚園を見れば分かるけど、幼稚園の教育は個人単位まで眼が届き、きめが細かいのよ」

「公立の小学校はきめが細かくないという事か？」

妻が恭しく頷き言った。

「公務員だし、言うならば日和見主義というか、古くからの因習というか親方日の丸の弊害が出ているのよ。勿論情熱的な先生もいるにはいるけれども、その逆も然別で、急進的な考え方は、古い因習を打ち破れないのよ、きっと」

「まあ言うならば、堕落しているわけか？」

妻が頷いた。

「サラリーマン気質というか、マニュアル然としていて怠慢で眼が届かないと言った方が妥当かもね」

ホスト亭主がワンレンの女子大生の事を脳裏に浮かべながら話をする。

「陰湿に虐められて、何故子供達はその事実を親や教師に言わないのかな？」

「言える子もいるし、言えないタイプの子だっているじゃない。千差万別なのだから」

「そうだよな。虐められる可能性が高い学校なんか親は行かせたがらないよな。だから私立が持て囃されているのかな」

妻が答える。

「それもあるわね。でも私立と言っても、色々な学校があるから、良く調べてから、家の子を行かせないと」

ホスト亭主が頷いた。

「そうだな」