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恋愛革命43

我々は同士ですねと、ホスト亭主は言った。

ホスト亭主が尋ねる。




「夜は滅法強いですよね。どちらかと言うと夜型?」





女子大生が頷いた。





「そうですね。昼夜逆転の生活です」





「でも、それって病気には良くないのでしょう?」





女子大生が相槌を打ち言った。





「ええ、そうですね。だから学校行くのも億劫で」





ホスト亭主がしきりに頷き言う、





「気持ち分かりますよ。自分も仕事柄昼夜逆転生活ですから、昼間は死んでいます」





女子大生が口を押さえて笑い言った。





「眠くて仕方ないのですよね。だから私このセミナーが朝早く行われていたら、参加しませんでしたね」



ホスト亭主がすかさず言う。





「我々は同士ですね」





女子大生が笑い、声を揃えてホスト亭主も笑った。




ホスト亭主が尋ねる。




「でも実際問題、同年齢の子達には鬱病病んでいる子、多いでしょう?」





女子大生が頷いた。





「そうですね」





「そういう子達と交流は持てないのですか?」





女子大生が頷き言った。





「持てませんね。病気の子は学校来なくなっちゃうし…」





「…それじゃ貴女も大学中退とか考えている口ですか?」





女子大生が首を振った。





「いえ、今は中退は考えていません。お金もったいないし、何とか病気を治して、卒業出来ればいいかなと」





「偉いですね。学校行くのもしんどい筈なのに?」





「いえ、そんな事はありません。ただ世間はそんな子達をパラサイトシングルとか決め付けて言いますが、鬱病の子に頑張っては禁句であり、だからこそパラサイトになってしまうきらいはあると私は思います」




ホスト亭主が頷いた。




「そうですね。好きで病気になる人はいませんから」

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