恋愛革命35
水面下にわだかまりを抱きつつ、サラリーマンとお下げの女子大生が舌戦を展開して行く。
ワンレンの女子大生が発言する。
「再度申し上げますが、何でも先入観を持たず経験値を積んで、お客さんは遊びの通になり、商売側はシステムを整えて、いい営業をすれば何も問題は無いと私は思います」
サラリーマンが苛立つ。
「だから、多くの客は正当な金を払い、まともに遊んでいても、不平等な扱いを受けるのが水商売のやり口じゃないか!」
講師が促す。
「具体的に言ってみて下さい?」
サラリーマンか足を組み直し舌鋒鋭く言った。
「場内指名したのに、持ち番のホステスが指名客についてまったく来ないし、同じ指名料金払っているのにだぞ。これっておかしくないか。えこひいきもいいところじゃないか。それにヘルプがついても、システムだからアフターには応じられないと、出鱈目言うし、そんな出鱈目なシステム無いだろうが。そう思わないか!」
お下げの女子大生が強く反論する。
「それって変ですよね。アフター云々は指名した持ち番の子の問題だし、ヘルプはあくまでもお手伝いさん、ヘルプじゃありませんか?!」
サラリーマンがずる賢く微笑み言う。
「そんなの持ち番の子にばれなければいいだけの話しじゃないか。ヘルプがアフターに応じちゃいけないシステムなんか無いね。絶対に!」
お下げの女子大生が声を荒げる。
「それって原則裏切り、システム違反じゃありませんか?!」
「システム違反も何もないだろう。金払っている客が最優先なのだから。それに場内指名を大切にせず、本指名に偏るのもシステム違反なんじゃないのか?!」
ホスト亭主が尋ねる。
「でも場内指名の子は少しでもついたのでしょう。それにヘルプもついて席は空にはならなかったのでしょう?」
サラリーマンが怒りあらわに答える。
「来たけど、結局本指名の客とアフターして、場内指名の客はなおざり、寂しい思いして泣いたならば、不平等極まりないじゃないか。違うのか?!」




