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恋愛革命3

バイキン。キモい。臭い。売り。うざい等は同列の蔑視呼称だとホスト亭主は言った。

講師が言う。





「そして、売りにも姑息な手段を使っての所謂つつもたせという詐欺がありますし、純愛概念の方にも、結婚詐欺や、それに類した純愛概念を活用しての詐欺というか、身体目当ての騙しがあるわけですよね?」





ホスト亭主が頷いた。




「そうですね。だから字義に則った純愛というのは現代社会には稀有の存在かと、自分は思うわけです。はい」




講師が冷静な口調で言う。





「その売りと言う範疇に関する蔑視は、金持ちと貧乏人の蔑視縮図にも転用され、デパートの売り子なども偏見の眼で見る風潮を形作り、普遍的とも言えるわけですね?」



ホスト亭主が頷いた。




「そうですね。常に売りに対する蔑視の念は機能しており、キモい臭いと同義に日常常套句として存在しているわけです」




講師が付け加える。





「偏った物の見方しか出来ない蔑みの構造は正に修復不可能。狂っているわけですね?」





ホスト亭主が頷いた。




「そうですね。その差別偏見の構造意識は集団虐めなどで現象化して、それに対する恨み憎悪が逆差別という悪循環を生んでいるわけです。そして残念な事に皆それをスタンダードな常識、善意として捉らえているので、混乱は拡大する一方なのですよね」




サラリーマンが加わる。





「でも所詮、素人と言うか、ホストになれない連中と言うのは、ホストをそういう先入観で見るしか手段は無いじゃないか?」






ホスト亭主が強調する。





「だからそういった先入観に少しでも違う角度の発想と言うか、相手を気遣う思いやりが入れば、蔑みは瓦解して行くわけです」






サラリーマンがヒステリックに怒鳴った。





「現実は甘くはない。そんなの無理さ!」




講師が意見を付け加える。





「そしてウイルスや細菌に対する恐怖が相まって、その蔑みの構造は加速して行き、バイキンという蔑称になっているわけですね?」





ホスト亭主が頷いた。




「そうですね。うざい。キモい。臭い。バイキン。そういう蔑称と同列に、売りという語句は人々に蔑まれているわけです。そして蔑んでいる意識が希薄であり、それは正に社会の病んだ構造と同じように窮めて病的なわけです」

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