恋愛革命27
私を性欲のはけ口にしないで下さい。女の子に好かれたいならば、傲慢な事は言わず、紳士的に遊んで下さいと、お下げの女子大生は言った。
サラリーマンがせがむ。
「頼む。俺と付き合ってくれ。俺の持ち番の子は、指名席に行って戻って来ないし、俺にはあんたしかいないのだ。頼む!」
サラリーマンが拝む仕種をするが、お下げの女子大生は応じない。
「止めて下さい。私は単なるヘルプだし。アフターの事は私の担当外の事ですから」
サラリーマンは諦めない。
「俺は金を払って女を買いに来たわけだ。金さえ払えば店側は俺にそれ相応のサービス提供をするのが義務だろう。違うのか?」
「私はシステムに則りアフターを断ったまでです。それは持ち番の子に言って下さい」
欲求不満にサラリーマンが苛立つ。
「でもあんたはおいらんの事にかこつけて、俺に心を開かないからアフターに応じないのだろう?」
女子大生がサラリーマンを睨みつけ言った。
「その言葉は私の人間としてのプライドが言った言葉であり、アフター云々は、この店のシステムに従い断ったまでです」
酒に酔っているサラリーマンが歎く。
「おい、俺は高い金払って相応のサービスを要求しているのだ。その要求は俺の正当な権利じゃないか。サービスしろよ?!」
「システムでも、アフターに応じる応じないは各自女の子の判断に任されているのですよ。それは強制ではないのです」
「それじゃ俺はどうしたらいいのだ?」
「知りません。そんな事は」
サラリーマンがねちっこく食い下がる。
「おい、俺はあんたと又セミナーで顔を会わせる仲なのだぞ。そんな俺をぞんざいに扱っていいわけがないだろう?」
「そんなの関係ありません。セミナーでの私とあなたは、あくまでも対立関係にあるのだから、今の関係を修復する必要性はありません」
サラリーマンが泣き落とそうとあがく。
「おい、おい、勘弁してくれよ。俺の純愛性欲はどうなるのよ。システム云々の損得勘定で判断するなよ。泣けて来るじゃないか。ならば巻き上げた大金返せよ、おい、おい?」
女子大生がはっきりと言う。
「システムは損得勘定ではありません。店の決まりシステムなのです。それに則る行いの何処が悪いのですか。酒に酔って狂った事言わないで下さい!」
「俺を狂人呼ばわりするのか?」
強い口調で女子大生が言い放つ。
「そんな事言っていません。私を性欲のはけ口にしようとしないで下さい。この店はそういう店じゃありませんし、お金さえ払えば何でも出来ると思ったら大間違いです。好かれたいなら、傲慢な事言わず紳士的に遊んで下さい!」




