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恋愛革命22
サラリーマンが眼を丸くした。
持ち番の子が指名席に回り、ヘルプの子が隣に座ったその時、ヘルプの子が頓狂な声を上げてから言った。
「セミナーにいたサラリーマンの人ですよね?」
怪訝な顔付きをしてサラリーマンがヘルプの子を凝視する。
そして眼を丸くした後サラリーマンが唸り言った。
「あんたはお下げの女子大生。何故こんな処にあんたがいるのだ?」
お下げの女子大生が答えた。
「バイトです」
サラリーマンがしげしげと女子大生を見た後おもむろに言った。
「こりゃ又偶然だな!」
女子大生もしきりに頷き言った。
「本当ですよ!」




