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恋愛革命18
どっちにしても難しい好みですねと、ホスト亭主は言った。
ホスト亭主が尋ねる。
「好みの男性像は?」
「誠実で優しい人ですね」
ホスト亭主が首を傾げる。
「でも、それは全部演技出来ると言うか、嘘を付けますよね?」
「それを見抜いて暴き、本当の優しさを探すのが私の愛なのです。だから私はおいらんに真正の愛があると思ったから、おいらんを擁護して、自分の愛を全うするつもりなのです」
「成る程。それじゃ顔的には、どんな顔の男性が好きですか?」
少し酔ったのか女子大生が眼を潤ませて言った。
「余り濃い顔は好きではありません」
「ソース顔よりもしょうゆ顔ですか?」
「そうですね。眼は切れ長の短髪系が好きです」
「スポーツマンタイプ?」
「はい、そんな感じです」
「でも、余りスポーツ馬鹿は好きではないでしょう?」
女子大生が頷いた。
「そうですね。やっぱり知的な方がいいですね」
再度ホスト亭主が首を傾げて言った。
「どっちにしても、難しい好みですね」