恋愛革命160
改訂の美酒に酔い、サラリーマンとお下げの女子大生が祝杯を上げた。
史実改訂が成ったのを祝うように、サラリーマンが店を訪れ、お下げの女子大生を指名した。
勿論誤解は解けているので、お下げの女子大生は慇懃にサラリーマンに礼を述べた。
「指名してくれて有り難うございます」
サラリーマンが照れる。
「いやいや、俺としては史実改訂の祝いをやるならば、この店であんたを指名するのが一番だと考えたわけよ。サプライズだろう?」
お下げの女子大生が微笑み答える。
「そうですね。驚きました。でも本当に史実改訂おめでとうございます」
サラリーマンがしきりに頷き、二人は史実改訂おめでとうの音頭をとり乾杯を交わした。
美酒に酔いながら、サラリーマンが言う。
「しかし俺の職場の虐めする奴とかも、この改訂は凄く驚いていて、それを見たら、俺何か改訂の実感が湧き、幸せな気分になれたよ。面白いものだよな」
お下げの女子大生が頷き答えた。
「そうですね。史実改訂が成ったからと言って、世の中から虐めが消えたわけではありませんが、一つの節目にはなりましたよね。闘いはこれからだし、張り合いがありますよね」
サラリーマンが破顔して答える。
「そうだな。闘いはこれからだけど、張り合いは出たよな。これからもこの店に来て、あんたを何度も指名して、祝杯を上げられるようにしないとな。ところでさ、今日は俺とアフター行ける。先約はある?」
お下げの女子大生が首を振り、微笑みつつ答えた。
「付き合ってもいいですよ。先約はありませんから。ただし夜伽はしませんが、それでも良いですか?」
サラリーマンが愉快そうに言う。
「何故夜伽してくれないのよ。堅い事言うなよ。祝いの夜なのに?」
お下げの女子大生が言った。
「夜伽したら、私セミナーに行けなくなるような気がするのですよ。だから勘弁して下さい。はい」