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恋愛革命153

私にも心当たりはありませんねと、講師は言った。

ワンレンの女子大生が言う。





「この問題はいずれにしても憲法改正論争のような体質を孕んでいるので、懐柔解決は無いと思います」




講師が尋ねる。





「憲法論争ならば、解決の糸口は無いと言う事ですか?」





ワンレンの女子大生が答えた。





「そうですね。一つを抜けば、一つが浮き上がる、不毛とも言える論争展開だと思います」





講師がコメントする。





「各団体組織の理念、ポリシー、存在理由を懸けた戦いですか。それならば論争自体が平行線を辿り、明らかに不毛とも言えますね?」





お下げの女子大生が言う。





「結局組織力の強さに帰結して行く問題だと思います」



講師が尋ねる。





「認識ではなく、組織力の強さですか。その組織力とは例えればどんなものですか?」





お下げの女子大生が答える。





「各論ではなく総論を決する政党力だと思います」




講師が再度尋ねる。





「有力な政党勢力にあなたは訴えた方が良いという意見ですか?」





お下げの女子大生が答えた。





「それしか道は無いと思います。有力政党とそのブレーンとも言える有識者ですか。それに働き掛けるしか道は無いと思います」





講師が組んだ腕を解き言った。





「有力政党の議員とかに、あなた自身、知り合いはいますか?」





お下げの女子大生が答えた。





「いえ、私には心当たりはありません。逆に言えば、先生、誰か御存じではありませんか?」





講師が瞬きをひとしきりしてから、答えた。





「私にも心当たりはありませんね」

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