恋愛革命147
そんなの許せませんと、ワンレンの女子大生は叫んだ。
反対派が言う。
「人間社会には差別偏見の構造意識に根差した怨み、呪いがあるんだ。その呪いの集約がネット中傷ならば、一つの自由として容認、放置して置けば、呪いは解消出来るではないか。陰性の負のエネルギーである呪いとうじん装置が、ネット中傷の役割だからこそ、ウサ晴らしの場として当局も放置しているのさ。規制したっていたちごっこだからな。呪いは消えやしないのさ」
ワンレンの女子大生が言う。
「呪いが無差別殺人を引き起こしているならば、それは当然言論の自由にあらず、取り締まりの対象になりますよね?」
「だからそれを取り締まるのが、人権言論弾圧だと言っているのさ。分からねえのか、アホ女?!」
お下げの女子大生が書き込む。
「そんなの放置して置いたら、犠牲者は後を絶ちませんよね?」
「でも取り締まったって同じではないか。又何かしらの形で差別の呪いは顔を出し、犠牲者は必ず出るのだから」
ワンレンの女子大生が言う。
「だからその呪いに満ちた差別偏見の構造意識は変革するしかありませんよね、絶対に」
「そんなの無理さ。人類が滅びない限り、呪いは命脈を保ち続けるのさ。新たなるいけにえを求めてな」
ワンレンの女子大生が叫ぶ。
「そんなの許せません!」