恋愛革命146
ネットの匿名、複数人数による、言論の自由概念に甘える、陰湿で暴力的誹謗中傷は留まる事を知らないのか?
反対派が書き込む。
「例えば、集団虐めに会い、その復讐をネット中傷に託して炎上すれば、その匿名の被害者はウサ晴らしを出来て死なずに済むではないか。その炎上はつまり人命救助となり、そのまま善意に繋がる所作ではないか?」
ワンレンの女子大生が言う。
「それは逆差別の応酬であり、あくなき憎悪の増幅にしか過ぎませんよね?」
「人間存在なんてそんなものさ。言論の自由がウサ晴らしをして、人命救助に繋がるのならば、それは善行ではないか?」
お下げの女子大生が言う。
「でも、耐えられず自殺してしまう人もいますよね?」
「そんなのは弱い奴さ」
お下げの女子大生が糾す。
「言論の自由のウサ晴らしで中傷して、人が死ぬのを悦ぶのが人権ですか?!」
別の反対派が述べ立てる。
「所詮人間なんてそんなものですよね。矛盾だらけで、自分さえ良ければいいし。ネット中傷の場合、匿名の複数人数だから、相手が自殺しても、自分の責任にはならないし。言論の自由のウサ晴らしの場としては最高でしょう。それで自殺する奴はネットなんか放置、無視すれば良いだけの話なのに、囚われで、逃げる事すら出来ないお馬鹿さんなのですよね。僕はそう思います」
「うざい、キモい、死ね、死ね、死ね、死んでしまえ、生きる価値なし、ブタ野郎、死ね、死ね、死ね」
ホスト亭主が言う。
「逆差別の応酬を放置しているサイトにも、やがて規制が入る事は間違いなく、言論の自由を標榜する残忍で陰湿な攻撃は自由どころではなく、立派な刑事事件として当局は捉らえていますよね?」
「規制が入るまでのウサ晴らしさ。それの何処が悪いんだ。うぜーんだよ、アホが!」
ワンレンの女子大生が告げる。
「差別意識でネット中傷し、集中攻撃するのは、言論の自由なんかではけしてありませんよね。私は断じてそう思います。人には当然長所もあるのに、短所だけを論って、残忍陰湿に集中攻撃するのは、差別以外の何物でもありませんよね?」
「うざい、臭い、死ね、死ね、死ね、あの世に行け。馬鹿女!」