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恋愛革命138

一歩も譲らない論争が、ネット上で展開されて行く。

お下げの女子大生が書き込みに加わる。





「しかし肥大化した言論の自由に於ける都合の良い解釈拡大は、逆の意味での差別用語氾濫を招き、現況の集団虐めや、虐待に繋がっている事は揺るぎない事実であり、その卑しい俗語を正す事は、人心を清廉潔白にする為にも急務だと私は思います」




反論がなされる。




「例えば売りという言語は、俗語的解釈を排除すれば物を売るという明解な意味となるわけだ。だが、俗語を正す行いは、この一義的な意味合いに、そのニュアンスを絞り込む事となり、自由度を奪う事になりかねないではないか。それが言論弾圧の契機になりかねないと申している次第だが、どうだ?」




ワンレンの女子大生が書き込む。





「野放しになった言論の自由の下に悪意に満ちた差別用語が氾濫し、人を傷付け、死に追いやる事は許せないと私は断じます。私が主張している事は明快であり、それはおいらんを売りという言葉で蔑む行いは、捩曲がって、狂った概念だと申しているのであり、それを正す行いは、けして言論の自由を脅かす行為では有り得ません」






冷徹な反論がワンレンの女子大生の意見を一蹴する。




「それは解釈の問題でしかないと思う。売りという俗語的差別用語が、おいらんをおとしめたという確たる証明は無いのだから。従って史実改訂は当然の事として、白紙撤回されて然るべきものだと思うが、どうだ?」

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