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恋愛革命12
セミナー会場を後にして、ホスト亭主が店に出勤しようとすると、背後からワンレンの女子大生が声を掛けて来た。
セミナー会場を後にして、ホスト亭主は店に向かった。
駅の改札を抜けた処で、ワンレンの女子大生が背後から声を掛けて来た。
「偶然ですね。何処に行くのですか?」
ホスト亭主が答える。
「店に出勤するのですが」
ワンレンの女子大生が眼を輝かせた。
「私、以前からホストクラブに興味があって、良かったら連れて行ってくれませんか?」
ホスト亭主が感情を込めない声で答えた。
「結構金掛かりますよ。それでもよければどうぞ」
ワンレンの女子大生が首を傾げて尋ねる。
「カードは使えますか?」
ホスト亭主が頷き言った。
「使えますが、限度額低いやつですか?」
ワンレンの女子大生が首を振り答えた。
「いえ、高いやつです」
ホスト亭主がしきりに頷き、ワンレンの女子大生を促した。
「分かりました。それじゃ店は後1時間位で開店ですから、そこの喫茶店でビギナーの心得をお話しますから、入りましょう」