恋愛革命117
差別偏見の構造意識が抜けたら、心は花のように美しく輝きますかねと、ワンレンの女子大生は言った。
ワンレンの女子大生が続ける。
「差別偏見の構造意識が抜けたら、心は花のように美しくなるのでしょうか?」
ホスト亭主が答える。
「そうですね。差別偏見の構造意識は百パーセント抜ける事は無いと思うのですよ。ただその洗脳部分と言うか、ごてごてしたものが抜け落ちると、心は美しく輝くと思いますね」
女子大生が言う。
「でもそれって心が花のようにはかなく散って行く事に結び付くのかもしれませんね?」
「心が散るとは?」
女子大生が一つ頷き言った。
「死期が近付くというか、そんな意味合いで」
ホスト亭主が笑った。
「そんな事はありませんよ。差別構造は百パーセント抜ける事は有り得ないし、心が童心に戻り無垢になって、美しくなるだけだと思います」
女子大生がしきりに頷き言った。
「人は見かけによらないものですからね。いかにもいかつく恐そうなおじさんなんかも、実を言うと優しく心美しくかったりしますからね。それが人の意外な心の美しさならば、その意外性故に、輝きが大きくなるのかもしれませんね」
ホスト亭主が大きく頷き言った。
「それが本当の意味での人における心の華なのかもしれませんね」
「美しい花のような?」
ホスト亭主が頷き言った。
「そうですね」