恋愛革命107
とにかく群がる金に触れてはいけないのですよと、ホスト亭主は言った。
ほろ酔い気分になったワンレンの女子大生が言う。
「今日は疲れたせいか酔いが回るのが早いです」
ホスト亭主が頷き言った。
「そうですね。店の中は暖かいし、春先で結構花粉とかも飛んでいるし、消耗度が大きいですから」
ワンレンの女子大生が微笑み尋ねる。
「花粉症は無いのですか?」
ホスト亭主がおどけるようにタキシードの襟の部分をはたく真似をしてから、言った。
「いえいえ、ありますよ。自分は鼻炎ではなく、足がむくむ症状が出ます」
女子大生が笑い言う。
「それは辛いですよね。私はてん茶とかが効くから、それ程でもないのですが」
ホスト亭主が頷き言った。
「羨ましいですね。自分なんか足がむくむと歩くのも億劫になりますよ」
女子大生が陽気に一声笑い言った。
「人は生きるのが大変ですね?」
ホスト亭主が頷いた。
「そうですね。皆必死に病気とかとも闘い、生活していますからね」
女子大生が言った。
「そんな人達の生活を脅かす事なく純愛概念の改訂記載を勝ち取れれば良いのですね?」
ホスト亭主が頷きおもむろに言った。
「とにかく権益と言うか、群がる金に触れてはいけないのですよ。反発が大き過ぎますから」
女子大生が頷き言った。
「そうですね」