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恋愛革命100

持ちつ持たれつ、それが資本主義国家の慣わしではないかと、サラリーマンが言った。

サラリーマンが言う。





「集団虐めは今は社会問題になっているが、各機関の条例制定や罰則強化で鎮静化して行く方向性に向かって行くさ。それは間違いない事実だと俺は思うぞ」





ホスト亭主が尋ねる。





「力による押さえ込みですか?」





サラリーマンが大きく頷いた。





「そうさ。それが俺の強調する国威発揚さ。この国とて近代文明の誉れ高き聡明さがあるのだから、野蛮な虐めは国威発揚の名の下に撲滅して行くのは間違いない事実だと俺は思うわけだ」




ホスト亭主が言う。





「力で押さえ込んでも、集団虐めは地下に潜り、より陰湿さを増すだけですよね。それがネット中傷の実体なのではありませんか?」





サラリーマンがうそぶく。





「あれもやがて規制されて行く運命にあるのさ」





ホスト亭主がしきりに頷いてから言った。





「確かに法律や条例の縛りは強力で、表面上集団虐めは鎮静化して行くとは思いますが、それが逆に偏差値教育の時と同様に、より攻撃性や残酷性をアンダーグラウンド化して行き、陰湿化させる力学を生むのではありませんか。その力は歪んだ差別偏見の構造意識を深化させ、まがまがしい狂気を、個人単位でも、組織単位でも蓄えている事になっていると、自分は思います」




サラリーマンがほくそ笑む。





「いいじゃないか。とにかく表面上でもなくなれば、犠牲者は出ないのだから、それで万々歳さ。違うか?





ホスト亭主が言う。





「殺人や各種犯罪と同列ですね。犯罪や虐めは、そのいたちごっこの中で永久に不滅ですか?」





サラリーマンが大きく頷いた。





「それはそうさ。警察や各機関はその為にあり、逆に言えば犯罪が無くなったら、飯の食い上げになってしまうじゃないか?」





ワンレンの女子大生が声を荒げた。




「それは問題発言だと思います。それでは警察や各機関が利益誘導する為に、虐めや犯罪を再生産しているように聞こえますが?!」





サラリーマンが平然とした感じで答えた。





「それが資本主義国家のしきたり、持ちつ持たれつの構造ではないか。違うのか?」

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