第二章 転校生 後編
第二章 転校生 後編
その日の放課後、放送室で久保田に機械の使い方を相川が教えていた。放送部の中で一番機械に詳しいのは相川だ。石原は部長だがあくまで形だけだ。久保田は相川の説明を興味深く聞いていた。
「このマイクは集会とかで使うマイクで、こっちは・・・」
「取材用のマイク、でしょ」
久保田は昔放送部だったためか機械に詳しかった。
「く、久保田さん詳しいんですね・・・」
「九城さんだっけ、私、前放送部だったからちょっと知ってるの」
「あっ、そうでしたね・・・」
「えっマジで!俺そのこと知らなかった、相川お前知ってたのか」
「ああ、俺は北川から聞いたけど、石原は聞いてなかったのか?」
「・・・おい北川!俺そのこと聞いてねぇ~ぞ!」
石原は仲間外れにされたと思うと積極的に話に入ろうとする。
「わりぃ忘れてた」
「まぁ、いいけどよ・・・そういう事は部長である俺に真っ先に言うべきだろ!」
「今度から気をつけるよ」
こういう時の石原を慰めるのは本当に大変だ。(これが日常茶飯事だ)
「あっ、そういえば久保田さんってどこに住んでるの?」
「あなたと同じマンションだけど・・・北川くん知らなかったの?」
僕は驚いた。最近引っ越してきた人がいるとは聞いていたが、まさかそれが久保田とは思わなかった。しかも同じ四階に住んでいるというのだから驚きだ。
第二章 転校生 後編 【終】