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1日目
次の現場は32歳男性、 隣人が発見。
内容は遺品整理、明らかなゴミ以外は全て詰め依頼人に送ること。
ごわごわする。足先までゴムの防護服が入った時、
いつもなにか神妙な気分になる。
綺麗だ、ドアを開けた時私は、驚いた。
たしかにそこには男の跡があるのだが
まるで、新居3日目ののような、雰囲気である。
どうやらこの方は机で亡くなったようだ。
地面に落ちた消しゴムとノートがそれを物語っている。
狂人日記
あぁ、来る、
8つ目の怪物が ささやく男たちが。
あ、きた、来たのだ。
隊列を組んだ狂気たちがアイーダトランペットを吹き鳴らしながらくる。
負けた。今日も負けた。
耳から垂れ流されていたお笑い芸人の声は時徐々に掠れ、代わりに試験管の声がしだす。
人々が私の名前を呼ぶ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
体が芯から冷める。
胸、腹、太もも、足先へとフロンガスはどんどんリンパ管を通って流れていく。
あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ
誰だお前は風船男
誰なんだお前は風船男
やめろやめろ
やめてくれ




