表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/77

第三章:標の残像(12)


 一ヶ月後、和真は新居の小さな玄関先で、落ち着かない手つきでネクタイを直していた。


 古びたアパートの階段を上がる足音が聞こえた瞬間、彼の胸は激しく波打った。


 ドアを開けると、そこには父親に付き添われた結衣が立っていた。


「……こんにちは、和真くん」


 結衣は、少しだけ照れくさそうに、けれど真っ直ぐに和真を見つめて言った。


「いらっしゃい、結衣。……待っていたよ」


 付き添いの父親は、部屋の中を一瞥し、短く頷くと、結衣の背中を軽く押した。


「……明日の夕方、迎えに来る。佐藤さん、娘を頼んだよ」


 父親が去り、ドアが閉まると、部屋の中には二人きりの沈黙が降りた。


 かつての密室のような淀んだ空気ではなく、開け放たれた窓から入る風の匂いがした。


「本当に、いいお部屋ね。……和真くんが、一人で全部選んだの?」


 結衣は、まだ少しぎこちない足取りで、部屋の中をゆっくりと歩き回った。


「ああ。あまり広くはないけれど、ここなら陽当たりがいいから」


「……あ、金木犀の匂いがする」


 結衣は窓辺に寄り、少しだけ伸びた髪を風に揺らしながら目を細めた。


「和真くん。私、ここにいてもいいのかな。……本当にいいの?」


「もちろんだよ。……ここは、君が自分に戻るための場所なんだから」


この作品はAI40%、筆者60%で書きました。

原案100%筆者。

指摘や感想とか頂ければ励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ