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第二章:フルカラーの停滞(25)


 和真が目覚めたとき、視界に入ってきたのは、忌々しいほどに見慣れた白だった。


 無機質な天井、消毒液の匂い、そして規則正しく鳴り響く医療機器の音。


 かつて彼が結衣と出会い、救いを見出したはずのその場所は、


 今や彼を閉じ込め、結衣から遠ざけるための檻へと姿を変えていた。


 和真は、拘束ベルトで固定された自分の両腕を見つめた。


 あの時、結衣を連れ去ろうとした職員たちに激しく抵抗した代償だった。


「佐藤さん、落ち着きましたか?」


 聞き慣れない看護師の声が、頭上から降り注ぐ。


 そこにはもう、あの柔らかな黒髪をなびかせた結衣はいない。


「……結衣は。彼女はどこにいるんだ」


 和真の声は、使い古された雑巾のように掠れていた。


「鈴木さんのことは、もう忘れてください。彼女もまた、別の病院で


 適切な治療を受けています。……共依存。今のあなたたちに、面会は不可能です」


 適切な治療。その言葉が、和真の胸を鋭利な刃物で切り刻んだ。


 お互いを唯一の救いだと思っていた日々が、医学という物差しによって


 「異常な執着」という一言で片付けられていく。


 和真は天井を見つめたまま、音もなく涙を流した。


 彼女の髪の匂いも、震える手の感触も、もうここにはない。


この作品はAI40%、筆者60%で書きました。

原案100%筆者。

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