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 彼らが勝手に並べる記憶の葬列。それは俺や君の死と遺された指輪やチョーカーの距離が物理的にも、印象としても近い事が原因だろう。想像の容易さもその一因だ。誰にでも最大公約数的な俺と君の幸せな時間を想像する事はできる。それがリアルかどうかってのはさして問題じゃない。想像した人間が満足するかどうかだ。

 だから彼らはゴミ箱の中に捨てられたコンドームを見たって何も想像しない。俺と君のセックスを想像したって彼らは幸せになれないからね。幸せの価値も目的も違う。同じ幸せと言う概念だけど。どちらが金槌で叩かれたものか、剥がされたパーツなのかは分からない。


 そしてそれが彼らの手から他の人の手に渡ったとしよう。そうなると、もうそのモノには記憶や思い出と言う価値がついていかない。きっとその人たちは俺や君を知らないし、知らない誰かの幸せを想像して満足したりしない。

 そんな事ができるなら古着屋に行って朝から晩まで笹を食べるパンダみたいにラリっていられるだろう。それぞれに記憶や思い出が詰まっていて、それが並んでいる亜空間だ。考えたら吐き気がするけど、よく洗って脱臭してあるから実際にはそうならない。

 それに、あまり考えない様にしてるんだろうね。そこにあるのはモノだ。記憶や思い出はそこに無い。少なくとも連想も想像もできない。遠く離れた元の持ち主の顔も人生も見えない。それを手放した理由も分からない。

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