第一章 第0話 突撃エルフの後日談 初語りのお兄様?
ここは異世界「ヨクアーロッパ」。
人間たちがすまう「人界」は魔王が統治する魔物の世界「魔界」による侵略をうけていた。
…数年前までは。
およそ6年前、強者どもで構成された自由軍「魔王城突撃部隊」通称「魔王どつき隊」により魔王が討伐もといしばかれ、降参した魔王との和平が成立した。
人界は魔界からの侵略はなくなり、侵略によって発生したダンジョンや野生の魔物以外の脅威が去ったのであった。
さて、そんなふうに世界は平和になったが魔王どつき隊の隊員たちはどうなったのだろうか?
御伽噺にあるように強すぎるから迫害されたのか?
あるいは王として君臨したのか?
はたまた世界に大きく名を残す偉大な行動をしたのか?
答えはそのうちわかるだろう。ただいえることとして、
かれらはいろいろとツワモノでありつづけ、濃ゆい生活を送ったということだけだった。
前置きがながくなってすまない。
さて、最初の話をしよう。
最初の話はよくある新人を見守る心優しきエルフの話。
弱気を助け、強きをくじく、心やさしき男の話。
エルフの男の話を…
???「話がぁぁぁぁ!長いっっっっっ!
そんなだからいつも説明がへたとか冗長だとかいわれるんでしょおぉぉ?」
…このうるさい男が最初の主人公(笑)「クロティー・ウードン」。
突撃部隊の突撃兵その1、通称「ムキムキ筋肉のエルフお兄さま」その人である。