表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

ep.13 ショッピングモール・続

第十三話 ショッピングモール・続

それから、俺は更紗さらさの代わりに新筐体(きょうたい)でデカぬいぐるみを取ろうとしていた。

「くっ…これむずいなぁ」

 あれからもう2000円は使っているだろう。いまだ取れる気配はない。

「あの〜、なかなか手こずっていらっしゃるようなのでお手伝いしましょうか?」

「あっ、はい。お願いします」

 相当手こずっていると思われたのか店員さんがヘルプを出してくれた。

「こちらの筐体は、掴む位置を考えてもらうんですけどこのパンダのぬいぐるみでしたら、この脇の部分を挟んでもらうと取りやすいですよ」

 店員さんはとても丁寧に取り方をレクチャーしてくれた。今のゲーセンはこうやって店員さんが取り方を細かく教えてくれるからとても助かる。

「ありがとうございます。もう一度やってみます」

 俺は、店員さんにお礼を言いもう一度やってみることにした。そこからまた500円ほどお金を投入して600円目で遂に取ることができた。

「拓海くん‼︎ 持ち上げましたよ!」

「そうだな。やっと取れた」

 俺はやっとこのパンダが取れたことで心底安堵した。あのままでは、何千円この機械に吸われていたか。以前、魁斗かいとがフィギュアを取るのに5000円近くかけていたのを見て俺もそうなるんじゃないかとひやひやしていた。

「はいこれ、甘音あまおとにあげる」

「え!? でもこれって拓海くんが頑張って取ったやつじゃ?」

「甘音が欲しそうにしてたから…」

「拓海くん…ありがとうございます!ずっと大事にしますね」

「お…おう。大切にしてくれ」

 さすが、学園一の美少女。笑顔の破壊力が凄すぎる。正直言うと、可愛い。

「じゃ…じゃー行こうか」

「はい! 拓海くん、私やりたいことがありまして」

「ん?何がしたいんだ?」

「私、プリクラを撮ってみたいです‼ 友達と話していてプリクラの話を聞いていてとても楽しそうだったので一度やってみたかったのです」

「そう言うのは、女の子同士でやるもんじゃないのか?」

「いえ、私の友達も男の子と撮っていたのを見せてもらったのでそうとも限りません」

「今はそういうものなのか、わかった撮ろう」

 俺もプリクラを撮るのは初めてだが、更紗がそういうなら別に断る理由はない。

「拓海くん、ありがとうございます」

「いや、別に。俺も面白かったよ」

俺たちはゲーセンを後にして、結構遊んだのでカフェで休憩することにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ