ep.12 ショッピングモール
あれから数日後、本日は土曜日です。
「土曜日の天気は、晴れでピクニック日和です。気温も25度と暖かく過ごしやすいでしょう」
朝の天気予報を聞きながら、更紗とご飯を食べていた。
「拓海くん、今日は天気が良いみたいですよ」
「そうだな、せっかくだしどこか行こうか?」
「はい、そうしましょう」
そうして俺たちは、5駅隣のショッピングモールに来ていた。
「さて、ショッピングモールに来たが何をしようか?」
「そういえば、友達の子が最近人気の映画があると言っていましたね」
「じゃー、とりあえず映画鑑賞と行くか」
そうして、俺たちはショッピングモールに併設されている映画館に向かい映画を観た。観た映画は、青春恋愛系であり結構甘酸っぱくて面白かった。
「この映画、儚くも甘いとても良い映画でしたね」
「あぁ、とても面白かった」
映画の感想を言い合いながら、昼ごはんを食べにフードコートにやってきた。俺たちは、それぞれの食べたいものを買いに行き適当に席を探し座った。
「拓海くんは、ラーメンですか。美味しそうですね」
「甘音は、オムライスか」
「はい、どれも美味しそうで悩んだんですけどオムライスにしました」
俺たちは、雑談をしながらお昼ご飯を食べ終わった。
「さぁ、この後は何しようかな?」
「さきほど、映画館からフードコートに行く途中にゲームセンターを見つけたのでそこに行ってみませんか?」
「ゲーセンか。最近行ってなかったし行こうか」
そして、ゲーセンに着いて店内を見回った。
「このゲーセン、クレーンゲームが充実してるな」
「そうですね、あっ!これ可愛い」
そう言って更紗が指したものは、60cmほどある巨大なパンダのぬいぐるみである。
「でかいな。これの獲得方法はどうやるんだ?」
ぬいぐるみが入ってる筐体はたぶん最新型だろう。
「私、ちょっとやってみますね」
更紗は、百円を入れてプレイしてみた。この筐体は、景品を掴んで天井にある大きなボタンのところまで持ち上げることができたらクリアのようだ。
「うぅぅ…全然取れません」
俺が筐体の仕様を理解している間に更紗は六百円溶かしていた。
「拓海くん、これどうやったら取れるんですか?」
「そうだな、クレーンゲームって基本的に確率機だからな」
まぁ、更紗も相当欲しそうだし俺もやってみるか。