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ep.11 学食

午前の授業が全て終わり、お昼休みとなった。

拓海(たくみ)〜、学食食いに行こうぜ〜」

「おう、わかった。今行く」

魁斗(かいと)に誘われ俺は学食を食いに行くことになった。ちなみに、俺の学校の学食は学生に超超良心的でカレー大盛り三百円、ラーメン三百五十円、日替わり定食四百円である。

「拓海〜、お前何にするんだ〜?」

「そうだな〜、俺は日替わり定食にするわ」

「俺も同じやつにしよー」

今日の日替わり定食は、唐揚げ定食である。大きい唐揚げが四つとご飯とお味噌汁である。

「はい、日替わり定食お待ち」

食堂のおばちゃんから、日替わり定食を受け取り俺たちは席に着いた。

「お前、最近なんか変わったよ」

「変わったって何がだよ?」

「うーん、なんかな〜」

びっくりしたー、更紗との関係がバレたのかと思った。魁斗は昔からなんだかんだ勘がいい時があるからひやひやさせる。昼ごはんを食べ終わって教室に戻った。

「拓海―、今週末暇か?」

「あぁ、暇だがどうしたんだ?」

「いやー、お前ん家でゲームしようと思ってな。お前ん家、ゲームめっちゃあるじゃん?」

「まぁ、いいわ。わかった、今週末な」

「よし、サンキュー」

更紗(さらさ)には、その日だけは家に来ないように伝えとけば問題ないか。それから、午後の授業が始まり帰りの準備をして帰路に着いた。

「ただいまぁー、あぁ疲れたー」

三連休明けの火曜日はとても疲れる。気持ちの面で。

今日の晩御飯は、冷蔵庫の中見て考えようと思い冷蔵庫を開けて考え込んでいると、ピンポーンとインターホンが鳴り更紗がやってきた。

「今日は、何を作る予定なんですか?」

「いや、今冷蔵庫の中を見て何作ろうか考えてたんだよ」

「そうですか」

「今日は、野菜も中途半端に残ってるし、ベーコンもあるから簡単に炒飯にしようか」

炒飯といえば、一見すると、野菜切りご飯と炒めて味付けしたら完成というシンプルな工程なのだが、シンプルが故に少しの違いで出来に天と地ほどの差を生んでしまうとても奥深い料理だ。

「炒飯ですか、簡単でいいですね」

更紗はまだわかっていない、この難しさを。

それから俺たち二人は炒飯作りをして料理を並べて食事を始めた。

「なんで、同じことをしているだけなのにこんなに拓海くんと出来が違うんですか」

「それはな、シンプルすぎるが故に少しの違いで出来が変わるからだ」

「炒飯、出来のいいものを作ろうとするととても難しいですね」

更紗も分かってくれたようだ。それから、俺たちはご飯を食べ終わり更紗も自分の部屋に帰ったので俺も少しゲームをしてから眠りについた。


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