逃亡(プロローグ?)
初投稿☆ 意見を貰い、少し修正いたしました。
今、俺は走っている。
会社の寮の階段、食堂、玄関……。
迂闊だった。監視カメラが偽物だと思っていたんだ
同僚や後輩からも連絡が山のように来ている
だが見るわけにはいかない。
「お前だけ逃げるなんて!」
「許されると思ってんのか!」
後ろから聞き覚えのある声、同僚だった。
面接の頃からずっと苦楽……楽はなかったな。
苦を共にしてきた盟友だが、あいつは会社
に魂を売った。
俺は悪くない……悪く、ない……
「信じてたのに……裏切んなよ!」
うるさい。ブラック企業から逃げて何が悪い。
自由に生きたくて、普通に仕事したいと思って
なにが悪いんだ……。
じゃあな俺の"元"会社。
それから無我夢中で走った。
10分位走った。
金も勿体ないし、途中でヒッチハイクでもしようか
今は同僚も、部下も……もう、どうでも……いい。
「そこの止まってる車!」
「駅方面に行くなら乗せてってくれませんか」
「ああ。わかった……乗んなよ」
ちょうどいいとこに車がいて助かった。
重要都市でも、中心以外は田舎だ。
ブラック企業はそういう所を好む。
「助かりました。お願いします」
「きみ……うちの会社から逃げたんだって?」
「行くところは警察署かい?」
うちの会社って言ったのか?
そう思った時にはドアはロックされてしまった
「駄目じゃないか」
「会社の闇を暴かれてしまうと困るんだよねぇ」
「今すぐ車から降ろしてください!」
「通報しますよ!」
抵抗も虚しく、車は進んでいく。
「君には拷問部屋に行ってもらうからねぇ」
その言葉に俺は死力を尽くし運転手の
足を踏んだ。
焦っている俺には上司の足がアクセルにかけられて
いるか、ブレーキなのか。
判断はついていなかった。
踏み切られるアクセル。
俺は考えていなかった。
踏んだあとのことも
車という文明の利器のスピードも。
赤になった信号でさえも
速度の出た大型トラックの存在も
見えていなかった。
「あっ……」
鈍い痛みとすさまじい音で俺は死んだ。
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初にしては良くね?良くね?
まだまだ物語は続く!
ガチ初心者だから、
暖かく楽しんで読んでいただけると幸いです。
以上 恋田かな でした。
こんなんあったんかい!!!!
by 恋田かな